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藤田一照さんのマインドフルネスのおすすめの本をご紹介!

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「いまのこの瞬間に集中をすること、邪念や雑念を完璧に捨て、ただ集中をする心の在り方」を目指すこと。

そんな状態を目指すプロセスが「マインドフルネス」や「マインドフルネス瞑想」といいます。

元はパーリ語のサティの翻訳であり、仏教における重要な要素である「念」に価します。

現在、スポーツ界やビジネス界、医療現場などで様々な効果が期待されるとし、積極的に取り入れられています。

さらに社員教育などに導入しているケースも多く、グーグル社をはじめフェイスブックやインテル、またyahoo!などの社名が挙げられます。

「NHKのためしてガッテン」や「世界一受けたい授業」といったテレビ番組でも特集が組まれていましたね。

関連のスマートフォンアプリなどもたくさんリリースされています。

そんな中、今回は誰もが手に取りやすいおススメの書籍をご紹介したいと思います。

著者、藤田一照とは?

1954年愛媛県で生まれる。

東京大学教育学部教育心理学科を経て、大学院にて発達心理学を学ぶ。

院生時代に「坐禅」に出会い、28歳のときに博士課程を中退し、禅道場に入山・出家をする。

33歳で渡米し、国際布教使に就任後マサチューセッツ州バレー禅堂に赴任し、17年以上におよび禅の指導を行い帰国。

帰国後は曹洞宗国際センター所長に就任し、禅の道を説いている。

単著・共著含め10以上もの著作物を手掛けています。

藤田一照は「マインドフルネス」について、そもそもアメリカのマインドフルネスは仏教のサティに由来するものだが、マインドフルネスの流行りに影響され、仏教の文脈から切り離された世俗化されたものが多くみられるようになったことを懸念し、本来の仏教コンセプトであるマインドフルネスを取り戻すべきだと説いています。

藤田一照さんのマインドフルネスの本の内容

「アップデートする仏教」藤田一照・山下良道著(幻冬舎新書)は、30年にわたり世界で仏教の修行を実践し深めてきた二人のカリスマ僧侶の対談本です。

ともに日本の禅宗(曹洞宗)からスタートして、アメリカで仏教を教えた二人。

その後、藤田はアメリカに留まり、山下は東南アジアやチベットで仏教を学んでいます。

「欧米の仏教が急激に進歩しているのに、なぜ日本の仏教だけが旧態依然としているのか?」という議題の元で「日本の仏教を根底から更新する」ことを念頭に対談が進んでいきます。

本書は第1章から第6章にわけられています。

「はじめに」藤田一照

第1章:僕たちはなぜ安泰寺で出会ったか?

第2章:「アメリカ仏教」からの衝撃

第3章:マインドフルネスという切り口

第4章:「瞑想メソッド」を超える

第5章:アップデートする仏教

第6章:「仏教3.0」へ向けて

「あとがき」山下良道

対談の中では、バージョンの異なる3つの仏教を(仏教1.0・2.0・3.0)と表現しています。

聞きなれない造語ですが仏教1.0を「実質的な意味を失いつつある現代の日本の仏教」、仏教2.0を「ここ10数年にわたり日本に定着してきた外来の仏教」、そして仏教3.0を「これからのアップデートした形でよみがえらせる仏教」と説明しています。

そして本書の第3章では「マインドフルネス」について説いています。

「マインドフルネスについても、過剰なまでにメソッド化されるから『言われた通りにちゃんとやるぞー!』ってだけでやってるから、僕らからすればマインドフルネスになっていない人が多いように見える。マニュアル通りにサティを入れられた・入れられないということにどうしてもこだわって、『どうしたらできますか』『わたしはどうしてサティができないんでしょう?』という質問がしょっちゅう出てくるわけよ。『仏教2.0』的というのはここだね」

という文が大変印象的ですね。

「マインドフルネス」とはパーリ語の「サティ」という語の英訳であり、もともとは「こころにとどめておく、覚えておく、思い出す」という意味ですが、本質から離れつつある現代のマインドフルネスブームを指摘されている内容となっています。

藤田一照さんのマインドフルネスの本の評判やレビュー

5段階評価中の☆5
*最近話題になっているマインドフルネスについて、その源流からの精神が分かる。

また、「瞑想」という中身の深さがよく分かり感心させられました。

*深い学びと経験を経たお二人だからこそ今の仏教のあり方をシンプルな語り口で伝えられるのだと思います。

自分の方を合わせなくてはいけないような息苦しさを感じなくてもいいんだ、というメッセージをもらったような気がします。

5段階評価中の☆4
*個人の問題に沈潜しつつ,,同時に時代の病理に向き合うのが,優れた宗教人の使命である。

著者らの実践は,現代の日本に必要な宗教者との期待を抱かせる。啓発されるところの多い良書と思われる。

それにしても,この書籍のコメントを読むと,自分をたのむ心,エゴというものは,このような書籍を手に取る人にとっても,手に負えないものであるあるらしいのは興味深い。

*坐禅・聞法は進めるも「現実的な問題は一向に解消しない、むしろ増えてる!」という自らの状況にあって、修行の方向のヒントになりありがたい。

魚川さんの「仏教思想ゼロポイント」を読んだ後だったので目からうろこまでには至らなかったが、たいへん勇気づけられる。

澤木老師系は「とにかく坐ってりゃいい」と説くが、「坐るのは何となく坐りたくなるからいいんだけど、何年経っても苦しみはなくならない」ので悶々としていたところ。
また、大乗仏教(道元禅)と上座部仏教(マインドフルネス)の違いを初めて知り面白かった。

それにしても、1.0でも2.0でも3.0でも、並大抵のことでは到達出来ないということにはショック。

そもそも涅槃ってそこまでして到達すべきものなのかという疑問も生じる。

涅槃の良さが分からない。

それなりに坐禅した人が読むといいと思う。

5段階評価中の☆3
*禅では悟りを捨てろとは言わないのだろうか、後生大事に握りしめてるようにみえる。

悟りを得られない西洋人の話は結構面白かった。

メソッドというが、本来はメソッドとは山に登るための道の一つであってあれがいいこれがだめということはない。

勘違いする人も出そう、というかレビューでも出てますね。

生に苦しみ行に惑いながらでも、いつかは開けますよ。

死んだあとかもしれませんがね。

*日本仏教の遺産は利用しづらいので、気づきについてだけなら、先にエックハルト・トール辺りを読んだ方が理解が早いと思います。

その後の修行はお好みで。

5段階評価中の☆2
*禅や瞑想だけでは、悩みや迷いが解決して生きるのが楽になるとは思わなかった。

*ざっと読み。

もっと時代に即した仏教をという趣旨の本なのだろうが、瞑想オタクが嬉々としておしゃべりしているという感想。

それはそれで面白かったが。

まとめ

今回ご紹介した「アップデートする仏教」は、マインドフルネスについて体験し、ある程度知識がある方も楽しめる一冊だと思います。

そもそもマインドフルネスは仏教の念に値するものですよね、

本書の対談内容から「仏教とは?」を知ることも、マインドフルネスを深めることに繋がるでしょう。

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