アップル社創始者のひとりであるスティーブ・ジョブスが瞑想実践者であったことはとても有名な話ですが、彼だけではなく近年多くのアスリートや大企業の経営陣がこぞって「瞑想」を日々の生活に取り入れています。
瞑想を手法としている「マインドフルネス」にも注目が集まっており、「NHKのためしてガッテン」や「世界一受けたい授業」などのテレビ番組で取りあげられたことも記憶に新しいですね。
マインドフルネス含む「瞑想」には、心身共にデトックス効果が期待されており、便秘解消にもつながっていることが分かっています。
今回はその効果とやり方についてご紹介していきたいと思います。
瞑想で便秘が解消される?
ストレス社会を生きる現代人、便利に悩まれる方も本当に多いですよね。
体質だから・・・と軽視されてしまいがちですが、生活習慣だけではなく、中には重大な病気が隠されている可能性も否定できません。
便秘が長く続く場合、大腸の中にとどまった便の水分が吸収され硬くなり、症状がひどくなると痔や脱肛などの弊害が生じる危険性もあります。
大きな病気が原因でない場合、多くの便秘は日常生活の改善で良くなる傾向にあります。
その自身で行える治療法の一つとして「瞑想」が有効的だとされているのです。
便秘改善には、交感神経と副交感神経、いわゆる自律神経のバランスがキーポイントになります。
医学的には副交感神経が乱れて腸にストレスがかかると、腸の働きが鈍くなり、汚物を出す為の蠕動運動の働きが弱くなることが分かっています。
副交感神経の調子が良いと便通は良くなり、副交感神経が不調のときは便秘になりやすいということですね。
瞑想時の呼吸法は、口呼吸ではなく鼻呼吸もしくは腹式呼吸を意識して行います。
腹式呼吸により、横隔膜が上下するので、腸が刺激され便秘解消に効果があるとされています。
そして呼吸に意識を向けることで副交感神経が優位になります。
さらに瞑想はメンタルヘルスの治療法としても用いられ、ストレス軽減につながることが分かっています。
ストレスをなくすことで、腸が本来の働きを取り戻し便秘解消につながるのです。
瞑想のやり方
<便秘解消のためのおススメ瞑想術>
①電気や音のなるものを消します。
②あぐらをかいた状態で目を閉じます。
③両手は膝の上に置きます。
④3秒かけて息を鼻から吸って、7秒かけて口から息を吐くを繰り返します。
⑤腹式呼吸に意識を持っていきます。
最初は5分程度から、慣れてきたら15分から20分程続けてみてください。
ポイントは、腹式呼吸に集中することです。
ストレス軽減や便秘解消以外にも様々な効果が期待され、今や世界中の大企業や政府機関でも採用されている「マインドフルネス瞑想」についても併せてご紹介しましょう。
便秘の要因の一つに「ストレス」が挙げられていますが、マインドフルネス瞑想はこのストレスを解消し、物事の本質をとらえる力をみにつけることで、ストレス社会をより過ごしやすい思考へと導いてくれます。
<マインドフルネス瞑想術>
①照明は明るすぎず、暗すぎず、適度な気温を保っている場所、かつ静かな時間が流れる場所などを選びます。
②リラックスできる背もたれのある椅子に、骨盤を起こして安定させ背筋をのばし座ります。
③肩や顔などの力を抜き、頭の上から糸で軽く引っ張られているような感覚で姿勢を整えます。
④手は膝の上にかるく置き、目は軽く閉じるか、または半眼で少し俯き斜め前方をぼんやりとみるか、どこか1点を見つめるようにします。
⑤4つ数えながら鼻呼吸でゆっくりと吸い込みます。
⑥7つ数えながら息をとめ、そのあと8つ数えながら口から息を吐きます。
呼吸法を行う際は、吸うときは入ってくる空気に集中しお腹のふくらみを感じると共に「ふくらむ、ふくらむ」と口の中で唱えてみましょう。
さらに吐くときは「縮み、縮み」と唱えましょう。
こちらも最初は5分程度から。慣れてきたら20分・30分と時間を伸ばし、毎日続けられる無理のないペースを作りましょう。
マインドフルネス瞑想でポイントとなるのは「呼吸法」と「瞑想中に沸く雑念を受け流す」ことです。
浮かんだ雑念い対し、それが良い悪い、どうしていくべきなのかなどの判断をする必要はありません。
留まらせずに川のようにスーっと流すことが重要です。
マインドフルネス瞑想を続けることで、ストレスの軽減に加え、便秘解消につながること間違いなしですね。
まとめ
「体質だから・・・」「病院に行きたくないから・・・」と諦めて放置してしまいがちな便秘ですが、実は生活習慣や瞑想を実践するだけで驚く程の改善が見られることが多いのです。
それと同時に、ストレスを軽減することで心身ともに緊張がほぐれ、スッキリするのではないでしょうか。
ダイエットなどを頑張っていらっしゃる方にもおススメですね。
是非、この機会に今回ご紹介している「瞑想術」または「マインドフルネス瞑想術」を参考に取り入れていただければと思います。