心の中の雑念を払い、ストレスの軽減や集中力の向上に効果があると最近なにかと話題のマインドフルネス。
そのマインドフルネスについて調べている中で、「吉田マサオ」という名前をよく目にしたのではありませんか?
ヨガ教室の開催、『マインドフルネス瞑想入門』など数多くの書籍を出版など、マインドフルネス普及、教育に尽力されている吉田マサオとはいったい何者であるのか。
今回はマインドフルネスを語る上では欠かす事の出来ない、吉田マサオさんについてご紹介していきます。
吉田マサオさんとは?
神奈川県を拠点とし、東京はじめ全国各地でヨガや瞑想を指導している講師として活躍されています。
マサオ式マインドフルネス代表や、一般社会法人マインドフルネス瞑想協会代表理事を務められるなど、マインドフルネスの指導、普及の第一線に立っておられる方ですね。
また、講師としてヨガや瞑想の教室を開くだけでなく、企業を対象としたセミナーの開催やマインドフルネスに関する書籍の出版などの活動も行っています。
先述した本の他にも『怒りが消える瞑想法』、『3分間マインドフルネス』など、2018年8月時点で8冊の本を著書として出版しています。
書籍を読んでいて、すでに「吉田マサオ」の名前自体はご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
それだけではなく、吉田さんはメルマガの配信やYouTubeでの動画配信も行っており、メディアの形式を問わない精力的な活動が印象的ですね。
YouTubeでは『MASAO YOSHIDAチャンネル』にてマインドフルネスについての動画をアップロードしているので、興味のある方は一度目を通して見てください。
このようにマインドフルネス瞑想やヨガの普及に尽力されている吉田マサオさん。
彼が何故このマインドフルネスの世界に足を踏み入れたかというと、ご自身の辛い経験があったからこそです。
マインドフルネスとの出会いは、彼が精神的にバランスを崩していた時期に瞑想に出会い、そこからヨガの教室に通い始めたのがきっかけとなりました。
そこで瞑想を通じて至るマインドフルネスの状態に魅せられ、瞑想、ヨガ、心理学を通じマインドフルネスについての研究を始めていきます。
その際、インドを始めとする世界35か国以上を周り、各地の瞑想やヨガを研究、実施を行っていきました。
そして2014年にYOGA BEING真鶴を設立し、日本での本格的な普及活動をスタートさせたのです。
現在も一般社会法人マインドフルネス瞑想協会の設立、横浜ヨガフェスタへの参加などの活動を継続して行っています。
現在行っている主な活動、書籍情報、教室の開催日時などは、公式ホームページやオフィシャルブログなどで見る事ができます。
詳細はそちらでご確認下さい。
以下、URLです。
吉田マサオさんが提唱するマインドフルネスとは?
吉田さんはマインドフルネスのことを「気づく」トレーニングと位置付けています。
「脳の筋トレ」とも表現しており、瞑想は決して宗教的なものではなく、脳科学に基づいた科学的なトレーニングであると指導を行っているのです。
実際にマインドフルネス瞑想は、精神医学、脳科学、心理療法の一環として世界中で研究が進んでいます。
つまり、自分の意志で鍛えることができるからこそ、継続してトレーニングを行えば誰にでもその効果が表れてくるのです。
吉田マサオさんのマインドフルネス指導内容
吉田さんの指導するマインドフルネスの基本にして全ては「今、ここに居ること、今していることに気づくこと。意識を向けること」です。
人間は普段から常に物事に対して意識を向けたり、考え事をしたり、評価を下したりしています。
つまり、意識していなくても脳をずっと働かせていることになり、知らず知らずの内にその疲労やストレスが溜まっていっているのです。
その対象は今現在起こっていることだけでなく、過去に対する後悔や、未来に対する不安も含まれています。
人間はそういったネガティブな思考や感情に囚われやすく、何度も思い返す「反芻思考」に陥ってしまうのです。
吉田さんのマインドフルネスは、そんな通り過ぎてしまった過去や漠然とした未来のことは一度意識から外し、本当に今現在だけの動きや呼吸に気づき、意識を向けることとしています。
その気づきは例えば呼吸の息遣いであったり、呼吸の時のお腹の動きであったりなど、自分の動き、または内側に起こっていることであればなんでも良いのです。
マインドフルネス瞑想においては、自分の呼吸に意識を向けることがほとんどですね。
そうして雑念を意識せず、思考を一度リセットすることでマインドフルネスの状態になるトレーニングを行っていきます。
より効果的な姿勢とラベリングについて
マインドフルネス瞑想の際、吉田さんは特に姿勢が大切であると著書や動画の中で教えています。
特に背骨は人間のエネルギーの通り道であり、そこをリラックスさせた状態にすることにより瞑想に集中する事ができるのです。
その際腰やお尻を痛めないためにも、座布団やクッションを置いておくのも有効で、とにかく自分が「安定」、そして「快適」な姿勢を取れることが重要となります。
また、瞑想時は「ラベリング」というテクニックも効果的と吉田さんは謳っています。
瞑想を始めて間もないころはどうしても周りの音や環境が気になったり、考え事をしてしまったりなど雑念が入ってしまいがちです。
そんな時はその思考を無理矢理追いやろうとするのではなく、その出来事を単純な言語化し自覚します。
それが「ラベリング」というテクニックです。
例えば遠くの音は「音」、眠くなったら「眠気」など、とにかく簡単な文字にしてそれを頭の中で確認します。
そうすることで「あ、今音のこと考えてる」と雑念に流されそうになっている自分に気づきやすくなり、対象化された思考を放棄しやしくなるのです。
吉田マサオさんのマインドフルネスに入門してみよう!
最初から完璧に行うのは難しいと吉田さんは言います。
しかし、マインドフルネス瞑想は「脳のトレーニング」であるからこそ、徐々に上達することができ、今だけに意識を向ける「マインドフルネス状態」に近づいていくことができるのです。
最初は3分、もしくは1分以下の短い時間でも構いません。
継続して行っていくことが大切となっています。
もし、吉田マサオさんのマインドフルネスに興味が出たのであれば、一度書籍を読んでみたり、実際にヨガ教室やセミナーに参加してみたりしてはいかがでしょうか?