マインドフルネスの知識

マインドフルネスと自律訓練法は似ている?違いは何?

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自分自身の姿勢や挙動に集中することで心身のリラックスを図る、この点においてマインドフルネス瞑想と自律訓練法は非常に似通った部分を持っています。

では実際のところ、この両者に明確な違いはあるのでしょうか。

今回はマインドフルネスと自律訓練法の違いについて考察していきます。

マインドフルネスと自律訓練法の違い

マインドフルネス瞑想の効果とも似ており、一部のサイトでは瞑想と同一視されることもある自律訓練法。

しかし、この二つは全く同じという事はありません。

まずこの両者には、それぞれの動作を実行しているときの精神状態に明確な違いがあります。

マインドフルネス瞑想中は、必要となる意識以外のできるだけ外に追いやり、ただ自分のしていることをありのままに受け入れている状態。

一方自律訓練法中は、決まっている6つの言語公式を唱えることで、自分の状態はこうであると自らの意思を働きかける自己催眠状態です。

心を空にするか、逆に自分は今こうであると思い込ませるか。

このように心へのアプローチ方法が違っているのですね。

マインドフルネス瞑想は「無心」、自律訓練法は「持心」と言い換えることができるでしょう。

もちろん、この二つの実施方法にも違いは出てきます。

一般的に行うマインドフルネス瞑想には決まった型というものが存在しません。

推奨される姿勢などはありますが、一番大事であるのは雑念の無い心の状態を保つということ。

つまりマインドフルネスの状態になれるのであれば、入り方や意識の置き方はなんでも良いのです。

教える講師の方によって微妙にやり方が違っているのはその影響でしょう。

しかし、目指す心の到達点は同じですので、方法が違っても同じマインドフルネス瞑想であることには変わりはありません。

それに対し、自律訓練法には定められた方法や姿勢が存在します。

始める前にリラックスした状態にしておくことは同じですが、その後自律訓練法を行う姿勢を取る時には、具体的に推奨される姿勢があるのです。

座って行う場合と寝て行う場合のどちらにも体勢が指定されています。

また、実際に自己催眠状態になるための明確なルールがあり、自律訓練法は必ずそれに沿って行わなければなりません。

まず『背景公式』を行い心と体をリラックスさせ、その後『第1公式』から『第6公式』の暗示を順番に唱えていきます。

その後、自己催眠状態から覚める為の『消去動作』と行い終了となります。

因みに第6公式まで行わなくても、第2公式まで行えば心身のリラックスには十分に効果を見込む事ができるでしょう。

このように、自律訓練法は始まりから終わりまでの方法がきちんと決まっているのです。

マインドフルネス瞑想には講師ごとの決まったルールはありますが、基本的な公式ルールは存在していません。

まさに自律訓練法の名の通り、本当に「訓練」なのです。

また、自己催眠という特殊な状態を維持する事から、方法や終わらせ方が正しくなければ効果が無く、それどころかめまいや脱力感、生理的変化が起こる場合もあります。

ですので本格的な自立訓練を行う場合、慣れないうちは指導者の下で実施するようにしましょう。

他にもマインドフルネス瞑想と自律訓練法の違いとして、精神へのアプローチがメインであるのか、肉体へのアプローチがメインであるかがあります。

マインドフルネス瞑想では、自分の意識や感情をコントロールすることにより思考の回数を減らしたり、余計なストレスや不安を一時的に消したりします。

つまり自分の精神にアプローチをかけるのが主です。

対して自律訓練法は、思い込みによって実際に肉体にアプローチをかけていきます。

「手足が暖かい、重い」や「呼吸が落ち着いている」と自己暗示をかけることで、本当に手足暖かみや重量、呼吸の落ち着きなどを実感していくのです。

これは決してオカルトではありません。

自己催眠状態に陥ることで、実際に手足の体温が上昇したり、心拍数に変化があったりするなどの研究結果があります。

また、自律訓練法における消去動作は、手足の開閉運動、屈伸動作、伸び運動、深呼吸などの筋弛緩運動を行います。

つまり自律訓練法は、どちらかといえば肉体のリラクゼーションに近いと言えるでしょう。

肉体の緊張をほぐす事によって、精神へのリラックスへと繋げているのですね。

マインドフルネスと自律訓練法の違いを理解しよう

今回解説した通り、マインドフルネスと自律訓練法にもしっかりとした違いはあります。

簡単に分けてしまえば、より手軽に行えるのがマインドフルネス瞑想、より具体的かつ実施的であるのが自律訓練法といったところでしょう。

しかし、マインドフルネスも本格的な講義、訓練コースが組まれていたり、第2公式までで終える手軽な自律訓練法があったりなど、必ずしもそうであるとは限りません。

ただし、どちらの方法もストレスの軽減、精神の安定、集中力の向上などの素晴らしい効果を期待する事ができます。

しっかりと内容を理解した上で、自分に合った方法を選択していって下さい。

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