ストレス社会だといわれる今、メンタルヘルスのクリニックや心療内科・精神科といった診療所も増え、また教育機関ではカウンセラーや相談室が設置されるようになりましたね。
気づかない内に抱え込んだ小さなストレスが、命をおびやかすほどのキラーストレスに変化しては大変です。
そんな中、今注目を集めているのが「マインドフルネス」です。
呼吸法を意識したマインドフルネス瞑想を体験しようと、全国各地でイベントが開催されています。
また日常生活に手軽に取りれられる、スマートフォン用アプリや関連書籍なども多く販売されていますね。
マインドフルネスはその注目度と共に経済を回す程、大きなマーケットに成長しています。
今回は、おススメしたいエド・ハリウェルのマインドフルネス本をご紹介しようと思います。
エド・ハリウェルのマインドフルネスの本の内容
ご紹介するのは、角川書店から2015年10月23日に出版されたエド・ハリエウェル著の「マインドフルネス心を浄化する瞑想入門」という本です。
全239ページ、9章に分けられ大変読みやすくなっています。
第1章「マインドフルネスがもたらすもの」
休みなく走り続けることの代償・ストレスの原因となるもの・療法としての瞑想
第2章「種をまく」
マインドフルネスのための10の「C」・瞑想にまつわる誤解
第3章「ものの見方を学ぶ」
過去を生きる・ネガティブバイアス・変化の見落とし、集中力トレーニング、呼吸との付き合い方
第4章「空間をひろげる」
気づきの目でみる・パターンを知る・舟を空っぽにする・呼吸空間のトレーニング
第5章「心身を一体化させる」
ストレスと人間という名の動物・ストレスと瞑想科学・身体のマインドフルネストレーニング・山をイメージした瞑想
第6章「前を向く」
今ある現実に「イエス」と言う・不変の思いやり・姿勢の重要性
第7章「執着を手放す」
呼吸、身体、音、思考、無意識の気づきのトレーニング・人と人とのつながりを科学する・諸法無我のプロセスに気づきを取り入れる
第8章「マインドフルな行動」
心と身体にきちんと気を配る・高潔なスパイラルを保つ・道徳的に生きる・やさしさのトレーニング
第9章「一体感」
一体感のある学び・技と科学の融合・マインドフルネスウォーキング・一分間のストップ瞑想トレーニング
心を浄化する瞑想入門書ですが、細かく章分けされているため、パートごとにゆっくりと読み進められます。
(さまざまな精神疾患に効果的な手法であり、とりわけ不安、うつ、ストレスの軽減に役立つ人間が体験するさまざまな出来事をらく理解し、うまく付き合う方法を学ぶものです。)とあるように、本書ではマインドフルネスがさまざまな場面で役立つと説明されています。
また章の中には、実践に役立つトレーニング法についても紹介されています。
マインドフルネスの意義や効果の理解、そして読み終わることには実際にトレーニングを日常生活に取り入れられるようになっているはずです。
エド・ハリウェルのマインドフルネスの本の評判やレビュー
実際この本を手にとった方々の評価やレビューをご紹介していきます。
評価つきレビュー
①最初手に取ったのは図書館ですが、すごく役に立って何週間も借りた後、一念発起して買いました。
以前は対人関係で不安な部分があったのですが、内容を実践していくうちに、不思議と落ち着いて受け答えができるようになりました。
以前だったら怒ってしまったかもというような状況でもです。
子育てと仕事の両立、対人スキルに不安を覚えている人にはいいと思います。
私のお気に入りの言葉は、「身体はいつだって今を生きています」というものです。
頭でっかちにならずに、人生を乗り切っていく味方になってくれますよ。(5段階評価で4)
②よく生きるとは今何が起こっていて、そこからどう学ぶかということ。
自分の人生をマインドフルに見つめることができるようになると、きちんと考えることもできるようになる。
それはただ考えるという意味でなく、自分を取り巻く世界への気づきに基づいて、具体的に〝知る〟という意味である。
気づきによって、わたしたちは人生や生き方をより深く、広く感じることができる。
すなわち、マインドフルネスとは今この瞬間に起きていることをしっかり見つめ感じること。
周りの情報に振り回されずに、自分の視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚に集中することである。
うーん、抽象度が高すぎてよくわからないと思いつつも、感じることが大事だということですね。
マインドフルネスという分野に興味がある方におすすめ。(5段階評価で3)
レビューのみ
①カウンセラーからストレス耐性にと推奨された本。
「ストレスに直面した場合、過去のストレス経験を頭の中で何度も反復してしまう。問題を解決する際、ある程度の振り返りと計画はもちろん有用ですが、明確な解決策が出ないときに、過去の繰り返しを思い出していても打開策は出ない。」
「現実から離れないようにして、ストレス反応が起きない訓練することは可能で、身体中に発生したストレス反応に気付き、排除し、同調しようとする自己を認識することです。」とのことで、ストレス反応が出たときに、原因と向き合い、対策を行って行く。
②瞑想入門としてはわかりやすい本。
現状を把握する。感覚を目覚めさせる。身体と呼吸、音、思考、無意識を気づくようにトレーニングできる。
③自分にとって嫌なこと、つらいことなどからどうやって回避して、心の平安を保つかと云うことではなくて、あるがままを受け入れ、向かい合う方法を説いた本。
しっかり身につけるには時間をかけてじっくり取り組むことが大切。
④とにかく実践が大事ということでしょうか読んだだけではよくわかりませんでした
⑤今流行りのマインドフルネスの本。
知覚や思考はただ知覚、思考であって、事実ではないという教えにハッとした。気づき、そのままであり、選択するというのも心に残った。
実践するうちに、常にもう1人の自分が自分を見ている状態になってきたように感じる。
これからも実践していきたい。
まとめ
やはりマインドフルネス自体に興味がある、または心療内科でおススメされたという方が手にとっているようですね。
酷評は少なく、「実際に実践してみよう」といった内容のレビューが多くみられました。
評価も平均点が高く、大変おススメです。