マインドフルネスは、グーグルやインテル、フェイスブック、ナイキなどの米国の企業が企業研修などに採用するようになり日本でも話題になるようになりました。 今では、ビジネス界だけでなくスポーツ界などでも導入されています。マインドフルネスを脳科学的に見るとどうなのでしょうか。
マインドフルネスとは?
最近耳にする事が多くなったマインドフルネスとは、今この瞬間に意識を向け、雑念などが出てきても評価や判断などをしないで、それを客感的に認めて今に意識を持つ事です。
マインドフルネスは、過去や未来ではなく今を大切にする事です。人は、どうしても寝る前などに、過去の出来事を後悔してクヨクヨ悩んだり、未来のことを不安になって思い悩んだりして、睡眠不足になってしまい、知らない内に余計なストレスを溜めこんでしまいます。
マインドフルネスは、過去や未来に縛られるのではなく今の思いを大切にしていきます。
意識を今に集中させることができるようになると過去の失敗や未来への不安に縛られる事がなくなります。頭に迷いが浮かんでこなくなります。
今に集中して余計なことが浮かんで来なくなると、今やらなければならない事を効率的にやり遂げる事ができます。勉強でも仕事でも何事もスムーズにこなす事が可能になります。
マインドフルネスは瞑想の手法をベースにしているとマインドフルネスに「集中力」が高まり、自分の気持ちをコントロールする事ができるようになります。心の筋トレと表現できます。
マインドフルネスは、瞑想をベースにしている為に、マインドフルネスは、ヨガや瞑想と同じと思われがちですが、マインドフルネスの世界を体感するための手段の1つになります。
マインドフルネスは脳科学の科学的根拠はあるのか?
マインドフルネス瞑想をしている時は、呼吸に意識を集中しているつもりなのに、だんだんとや仕事や家族のことなど、さまざまな雑念が湧いてきてしまう事が多いです。
その時に、雑念が湧いたと自分を責めるのではなく、雑念が今湧いていると客感的に認めて、呼吸に意識を戻す事が大切です。呼吸に意識を戻す事が重要なのです。
マインドフルネスを、体感すると、日常生活の中でも、常に自分の注意を今に戻すことができるようになり、感情をコントロールしやすくなります。
脳科学が進歩したことで、マインドフルネスは、脳に変化を与える事が解明されてきました。
リチャード・デビッドソン氏は、「脳」と「感情」と「行動」のつながりを研究していて、マインドフルネスを含む瞑想の効果を脳科学の視点で実証している研究者です。
リッチー・デイヴィッドソン氏と同僚たちが、脳は鍛えれば変化できる、変化は計測可能、新たな思考は良い変化をもたらす事を発表しました。マインドフル瞑想が脳の変化をもたらす事を解明しています。
マインドフルネス瞑想を継続事で、脳の柔軟性が高まるので、よりポジティブな変化を体感できるといいます。
継続していると、1日30分の瞑想の中でも脳に変化が現れると述べています。
マインドフルネスは、脳科学的にみて、効果が実証されている精神トレーニングといえます。
マインドフルネスが与える脳の変化
マインドフルネスは脳の前頭前野や海馬や扁桃体に変化をもたらす事が解明されてきて、不安やうつやストレスなど精神的な問題の減少に効果があると報告されています。
刺激の多すぎる社会では、前頭前野が海馬に指令をだしていて、常にストレスにさらされています。
常に動きっぱなしの海馬を一休みさせることがマインドフルネスにはあります。
扁桃体が過剰に働くとうつ状態になりやすいと言われています。マインドフルネスは扁桃体の働き抑えてくれるので、将来や今の不安を減少してくれて、少しでも前向きになる事ができます。
マインドフルネスは認知症対策や受験対策にも有効的と言われています。
過去をくよくよ思い悩んだりしている時に、活性化しているのが、脳の真ん中に位置する部分の後帯状皮質です。
後帯状皮質は、マインドフルネスで沈静化させる事ができます。後帯状皮質が沈静化する事で心に落ち着きを取り戻す事ができます。
脳の後帯状皮質を鎮静化させる効果がマインドフルネスにはあります。
科学的に認められて
東洋を中心に広まったヨガや瞑想は宗教色が強すぎた為に、欧米ではあまり波及しませんでした。
科学的にヨガや瞑想が裏付けされて、宗教色を排除する事ができたために、欧米の企業でマインドフルネスを取り入れ人気が出ました。
マインドフルネスの効果で、集中力高まり、ポジティブな感情になることによって、脳の老化を遅らせる事ができる事が実証されました。
マインドフルネス瞑想は継続することが大事です。
いかがでしたか。マインドフルネスは脳科学的に証明されているので、これからますます広がりを見せるでしょう。