最近ストレス対処法や心理療法として注目されている、マインドフルネスをご存知ですか?
簡単な瞑想法などで実践できるのですが、本当に自律神経が整って、ストレス軽減になるのでしょうか。
そのやり方、効果などをご紹介します。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、古くから仏教などで行われている禅、瞑想などを基本として、心理学や医療などにも応用されている実践方法です。
「いま、ここ」に意識的に注意を向けることで、ストレスやマイナスな思いなどでフル回転して疲れている左脳を一旦休めるのです。
フル回転の雑念を止めると、「いま」生かされている、そのままの自分に気付く事ができます。
不安や心配があっても、それは、過去や未来の事で、今現在にも痛みなどがあったとしても、痛みを感じる事が出来るのは、生きているからです。
その、「いま」の当たり前を、そのまま受け止めるのです。
自分が何も指示しなくても、心臓は動いてくれるし、呼吸もできて、ちゃんと酸素を取り入れて血管に流してくれて、体が自動運転してくれています。
このような「いま、ここ」に集中する、これがマインドフルネスです。
マインドフルネスで自律神経が整う?
そもそも、自律神経とは、どんな神経でしょうか。
自分で意図しなくても動いている体の各器官、内臓や血管、汗腺、内臓を動かす筋肉、などなどをコントロールしてくれているのが、自律神経です。
活動的になっている時に優位になる交感神経と、リラックスする時に優位な副交感神経から成り立っています。
現代人は、ストレスなどから、このバランスが崩れやすいので、肩こり、腰痛、目の疲れ、不眠、過活動膀胱炎など沢山の症状が、自律神経の崩れから起こっている事が多いのです。
マインドフルネスは、今そのままを受け入れる、事でストレスから回避されていきます。
なぜならば、気づかないうちに、こうでなければいけない、こうやらねばダメ、等の「ねばならない」に日常を支配されている事がとても多いからです。
「いま、ここ」に意識的に注意をむけることで、穏やかに心が軽くなっていき、ストレスから解放されていきますので、自律神経も整ってくるのです。
マインドフルネスのやり方
やり方には、いろいろな方法があります。
呼吸法が代表的ですが、組み合わせても良いでしょう。
椅子に腰かけるか、正座かあぐらでも良いですし、立っているなら、両足を少し開き、背筋を伸ばします。
目は軽くつむるか、少し上を見る感じで半眼にしても良いです。
そしてただ吸う呼吸、吐く呼吸に意識を注目させ、何度か意識的に呼吸するだけでも良いのです。
また、仰向けに寝た姿勢で行う、ボディスキャン瞑想もあります。
頭に意識を持っていき、ただ、頭部に感じる温かさ、硬さ、感触等だけを感じてみて、深呼吸でリセットしたら、次は肩に注意を向ける、という風に体を順番にスキャンしていくのです。
途中で、そのまま寝てしまっても良いので、一日の終わりに気軽に試してみてくださいね。
それから、コーヒー等を飲む時に、ただ意識して、その香りや味だけに注目して、ゆっくり観察して味わって飲んでみる瞑想法もあります。
他にも、「食べる」瞑想、「歩く」瞑想などもあるのです。
どれも、ただ「そのこと」だけにじっくり意識を持っていきます。
いつも、何も感じないままやっている日常の行動で、普段は自動運転のように行っている事です。
そして、頭では別の事を忙しく考えているのです。
この時結構、マイナスの取り越し苦労、持ち越し苦労を何度も繰り返し、思いかえしています。
これを、あえて意識して「何かを集中してやる」事で、マイナスの思いを止めるのです。
この日常の行動を、意識してマインドフルネス瞑想にもっていく訓練をしてみましょう。
毎日短時間でもかまいませんが、続けてやってみる事が大切なのです。
まとめ
マインドフルネスとは「いま、ここ」に意識を集中することです。
このことから、普段フル活動している心と頭を休ませる事ができ、ストレスを軽減できるのです。
やり方も、日常の行動を意識する事で、マインドフルネス瞑想につなげる事ができます。
ぜひ、少しずつでも試してみて、穏やかな日常をお過ごしくださいね。