マインドフルネスの効果

情動はマインドフルネスでコントロールできる?

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人間は感情の生き物ですね。無感情の人を見てなんとなく違和感があるように、感情の表れは人間らしさにもつながるようです。

また喜怒哀楽といった感情は、次のステップに進む大きな原動力にもなりますので、怒りや悲しみなどネガティブな感情であっても、必ずしも悪いというわけでもありません。

しかし、それは他人を巻き込まず、また感情によって引き起こされるストレスを自分の中で処理できる場合であって、激しい怒りや恐れなど情動によって呼吸困難や胃潰瘍など身体に病状が現われたり、行動が錯乱状態になると、問題は深刻ですね。

自分の身体に異常が現われなくても、急速に表れる怒りや恐れなどのネガティブ情動は、人間関係においても決して良い結果を生みません。

情動は、正しい現状把握や周囲に与える影響を冷静に考えずに無意識に現われますので、人間関係や社会生活の中で摩擦を生みやすく、ストレスをさらに悪化させる原因となります。

情動を抑えることはより良い生活の要!

情動抑えるよい方法にマインドフルネスがありますので、紹介しましょう。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは仏教の瞑想からヒントを得て開発されたもので、自分気づきやストレス改善を可能にした心の訓練法です。

マインドフルネスでは自分の意識をある一点に集中させることにより、ネガティブ感情やマイナス思考を感じにくくし、ストレスオフの世界を作り出します。

しかし、瞑想が得意な人以外は途中で集中力が途絶え、今気になっていることや心配事などが頭に浮かんでくるものです。

けれども、これはマインドフルネスにおいて失敗というわけではありません。

これもまたマインドフルネスで、頭に浮かんだ事柄や感情を静かに観察してください。

そのとき、そのことに対して一切評価や解釈をしません。
ただ冷静に頭に浮かんだことを観察するだけです。

これもまた「気づき」というマインドフルネスの手法なのです。

マインドフルネスで情動をコントロールできる?

答えは「イエス」です。

問題が生じたとたんに情動は急速に現われやすいものですが、情動が表に出ているとき、その問題を冷静に見て判断している人はほとんどいないでしょう。

その問題が正しいかどうか、どの対応が大事であるかをそのつど冷静に判断することが人間関係を良好なものにし、ストレス減退にはとても重要なのですが、そうするためにはまず問題を正確に認識する力が大切となります。

これがマインドフルネスでいうところの「気づき」です。

問題が生じたとき、問題の本質や現状を冷静に見極めようとするとき、情動は現われません。

マインドフルネスとはストレスの原因となる思考を頭に持ち込まない訓練法であり、物事を冷静に見つめることでストレスの元である情動を抑えようとする訓練法でもあります。

マインドフルネスのやり方

マインドフルネスは何かに意識を集中させて行う方法ですので、意識を集中できるものであれば、ものや場所にはこだわりません。

よくあるマインドフルネスは呼吸に集中する瞑想や食事、ウォーキングしながらのマインドフルネスですが、お手玉や信仰深い方でしたら自分で唱えるお経の声でも可能です。

マインドフルネスの基本動作は
・呼吸はらくにし、意識を一点に集中させます。
・動きのないマインドフルネスでしたら、軽く目を閉じると集中しやすいですね。
・途中いろいろな雑念が沸き起こりますが、その雑念を何の感情もいれずに観察し、あるがままに受け止めます。
・また静かに最初の一点へ意識を戻し集中します。

最初は10分程度から始めたらいかがでしょう。
理想は30分程度といわれています。

まとめ

問題が生じたとき、思わず人に対し怒ったり不機嫌な態度をとったことはありませんか?

後で冷静に考えて、「怒るほどのことではなかった」「誤解だった」と気が付くこともありますよね。

それよりも残念なのは、冷静に考えることすらせず怒りをずっと持ち続けてストレスを抱え込むこと。

ストレスは自分が考えている以上に、心身に負担をかけるものです。
情動が出やすい方は、そのつどマインドフルネスで心の落ち着きを取り戻してください。

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