普段から血圧を気にしてはいなくても、たまに測った時に高かったりしたら、ちょっと気になりますよね。
平成28年度の国民健康・栄養調査によると、日本人では、女性は24.8%、男性は34.6%の方が、上の血圧が140mmHg以上なのだそうです。
ストレス軽減や、自律神経が整う、などの効果が期待されるとして、世界で注目されているマインドフルネスで、血圧も下げれるなら、試してみる価値あるかもしれませんね。
マインドフルネスとは?
そもそもマインドフルネスとは何でしょう?
元々は、禅などの瞑想法からきています。
お釈迦さまが悟りを開いた、瞑想方法がルーツと言えます。
仏教を元にした、人生の苦悩から解放されるためのメンタルトレーニング方法とも言えるでしょう。
ここから宗教要素を抜いて、誰でも実践できるようになった実践方法が、今注目されているマインドフルネスです。
「いま、ここ」を意識的に評価もなく、ただ感じる事で、「いま」を受け入れ、マイナスな思いを繰り返してしまいがちな脳を、リラックスさせるのです。
アメリカなどで広がり、グーグル社やインテル、アップル社などの社員教育などにも実践されていたり、医療の世界で応用されたりして、注目を集めるようになりました。
マインドフルネスで血圧は下がるのか?
では、マインドフルネスで、血圧を下げる事ができるのでしょうか?
これは、下がる場合と、変わらない場合、両方の結果が報告されているようです。
元々かなり高い人は、降圧剤などの服用もあり、高くない人で実験しても、下がりようがないとも言えます。
他の原因なども細かく調査しないと、マインドフルネスだけで、下がったのかの研究をするのは難しいのかもしれません。
けれど、血圧が下がる、という結果が出ている研究では、マインドフルネス瞑想を定期的に行っている時だけは下がりますが、辞めてしばらくすると、元に戻ったという報告もあります。
続けていないと効果が無いという事は、マインドフルネスの影響という事になるかもしれませんね。
マインドフルネスは、怒りをコントロールしたり、イライラを解消させたりする実例が沢山出ているので、リラックスする事で下がる血圧ならば、当然効果が出ると言えるでしょう。
マインドフルネスで期待できる効果
医学的に効果が出ると実証されているものは、疼痛、慢性通の緩和、うつの予防や治療のようです。
マサチューセッツ大学の研究報告では、睡眠障害、心臓疾患、自己免疫疾患、胃腸疾患や、頭痛、不安やパニック障害などにも効果があるとされているようです。
ただ、マインドフルネスを定期的に実践できる人は、健康的な食生活や運動なども心がけている可能性が高いことから、効果が過大評価されているのでは?という論文が出ている事も確かです。
マインドフルネスのやり方
マインドフルネスのやり方は、いろいろありますが、代表的なのは呼吸法です。
姿勢よく、落ち着ける場所で座るか、足を少し開いて立ち、ただ、入ってくる呼吸、吐く呼吸だけに意識を集中します。
いくつか数を数えながらやっても良いです。
雑念が浮かんできたら、あ、これは雑念だと、また呼吸だけに意識を戻すのです。
自分が無意識に、何かを思っている、という事に気付く事も大切で、評価を加えずに、ただ、そのままを観察します。
呼吸法の他にも、食べる事に集中するやり方や、歩くこと、聴覚、触覚、を使う方法もあります。
続けてやってみる事が大切なので、自分のやりやすい方法を探してみてください。
まとめ
マインドフルネスで血圧は下がるかどうか、は判断による部分もありますが、リラックスする事で下がる、とは言えそうです。
期待できる効果は、医学的にもいろいろ報告されています。
ただ医学も研究されている分野しかわからない訳で、まだわからない事も沢山あるかもしれません。
それよりは、自分で実践できるかどうか?が問題かもしれません。
続ける事ができなければ、どんなに効果が期待されている事でも「机上の空論」ですから、ぜひ、興味があれば、取り組んでみてくださいね。