マインドフルネスのやり方

瞑想で悟りを開く方法!どんな境地に達するのか?

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「瞑想で悟りを開く」と聞くと、あなたはどんなことを想像しますか?

厳しい修行の末に達する境地、仏様のようになんでも許せる人になる、うさんくさい宗教……さまざまなことが連想されるのではありませんか?

瞑想とはつまり、最近よく聞く「マインドフルネス」と同じことで、今もGoogleなど世界的企業などを含めて、多くの人に実施されています。

しかし、本当に悟りの境地なんてあるのかと疑問に思う方も多いでしょう。

結論から言うと悟りと言う境地は存在し、その考え方取り込むことで、私たちの生活、仕事などにうまく生かすことができるのです。

今回は、そんな瞑想で悟りを開く方法、そしてどんな境地なのかを解説していきます。

瞑想で悟りを開くとは

悟りとは、物事の本質に気づくこと。

人間の怒りや哀れみの感情に左右されることなく、その物体や出来事を客観的に認識、観察し、ありのままに受け入れることです。

普通私たちは、現在、過去、未来に起こった物事に対し、どうしても自分の好き嫌いや他の人の意見などを取り入れて感情的に見てしまいます。

そうして個人の想いや希望、自分よがりの考えのフィルターを知らずかけてしまい、「自分がこう見たい、こう判断したい!」というものの見方をしてしまうのです。

これが酷くなると、たとえばお金持ちの人があなたの嫌いな人物であれば、「汚い稼ぎ方をしたに違いない」などという考えから、最終的に「お金持ちはみんな悪い奴だから嫌いだ」という飛躍した思考になってしまうことがあります。

※認知療法の考え方における、「認知のゆがみ」に相当。

さらに悪化してしまうと、どんなことに対しても「どうせ意味ない」、「私はダメなやつだ」というネガティブな思考に陥り、最悪うつ病という心の病にかかってしまうこともありのです。

「悟りの境地」は、こうしたバイアスのかかったものの見方、捉え方から脱し、自分や他人の考えなどを排除して、あらゆる物事を雑念なく見ていくという心境になります。

上記の例で言うと、「あいつ、お金持ちになったんだ」という客観的事実のみを捉え、その事実に対し好き、嫌い、良い、悪いなどの判断をしなくなります。

「ただ冷静でいること、物事に気づくこと」、これが悟りと呼ばれる境地になります。

悟りと瞑想の関係

仏教における瞑想の目的は、「自分の呼吸のみに集中し、今起こっていることをありのままに気づいて受け入れること」が軸になっています。

これは現代社会では「マインドフルネス」という言葉として浸透していき、世界中で実践、研究が進んでいますよね。

そしてこの瞑想の実施目的自体が、先述した「悟りの境地」の心境とほとんど同じであることに気づいたでしょうか?

そう、悟りの境地は厳しい修行の末でしか体得、実感できるものではなく、瞑想実施することで私たちもその境地に一時的にでも達することができるのです。

もちろん、日常で半恒久的にその精神状態を維持するには厳しい修行や訓練が必要になってきますが、実は悟り境地は思っているより身近で、私たちの日常にうまく生かしていけるものなのです。

瞑想で悟りを開く方法

瞑想で悟りを開く方法としましたが、悟りという境地を体験したいだけなら簡単です。

この見出し通り、正しい瞑想を実施すれば悟りの境地に達することができます。

正しい瞑想と言っても瞑想法にもいろいろあり、上座部仏教での瞑想でも「サマタ瞑想」や「ヴィパッサナー瞑想」があります。

しかし、現在ではネットや書籍などで「マインドフルネス」の瞑想法が紹介されているので、そちらの瞑想法でも十分な効果を見込むことができます。

大事なのは、感情や思考に左右されず、心を空っぽの状態にすることなのです。

まずは一日5分からでも瞑想を実施していき、悟りの境地を体験し近づいていきましょう。

仏陀(ブッダ)のような悟りを開くための瞑想について

私たちが日常生活で心境の変化を感じるためには、マインドフルネスや瞑想を紹介している書籍やメディアを参考にし、実際に実践方法を継続すればかなりの効果が見込めます。

しかし、仏教徒が目指すような非常に強い悟りの境地に達するためには、それこそ厳しい修行が必要になるでしょう。

だからこそお寺の住職は穏やかな心境を常に保つことができ、現在では最新の脳科学の研究の場にも講師として招かれたりすることもあるほどです。

※瞑想でいたる悟りの境地は、マインドフルネス状態として最先端の脳科学、精神医学の研究対象として今も研究が進んでいる

そうなるためには、本当に出家をしてお坊さんになるのも手ですし、毎年開催されている日本ヴィパッサナー協会主催の12日間の「瞑想合宿」に参加し、朝から晩まで瞑想浸けになることも手です。

瞑想合宿は本当に厳しいもので、一日10時間の瞑想実施などの訓練が普通になされています。

参加者が指導者に怒りを向けたり、脱走者を出したりするほどという噂もあります。

しかし、だからこそそれらを乗り越えた時、ずっと悟りの境地を継続できる心が身に付いていくのでしょう。

この合宿の参加費は寄付で賄われており、宿泊費なども無料ですので、興味がある方は一度情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?

日本ヴィパッサナー協会

悟りを開くとどうなるのか

悟りを開くことで、あらゆることを客観的にみることができると解説しましたが、そういった心境になることでどのようなメリットがあるのでしょうか?

まずは物事の本質を捉えることができることです。

感情を分けて考えられるようになることで、冷静に「この物体はどういったものなのだろうか」、「なんでこんなことが起こったんだろうか」と分析できるようになります。

「どうせあいつがやったんだ」、「いつもと同じようにあれが原因だ」など、自分の過去の経験や思いが邪魔しないので、トラブルなどが起きた時も常に真因を追求できる冷静さを手に入れることができるのです。

そして悟りはストレスの軽減にも役に立ちます。

人間が苦しむのは、好き、嫌いなどの感情や、良い、悪いの判断に囚われすぎることだと言われています。

たとえば好きは渇望や執着、嫌いは嫌悪や怒りなどを生み、そういったものは自分の思い通りにならない時にストレスとなってしまいますよね。

また、人間の脳は考え過ぎ、特にネガティブなことを考えると脳が疲れてしまい、それがさらなるストレスを生んでしまいます。

しかし、悟りの境地に達すればそうした執着や考え過ぎから離れることができ、ストレスに対する対処法が身に付いたり、考え過ぎによる脳の疲労を少なくしたりできます。

執着心がないから嫉妬や怒りも湧かないし、ネガティブに考え過ぎないから脳の考え過ぎも防ぐ事ができるのです。

このように悟りの境地に達することで、感情的になりすぎない、執着心を捨てられる、ありのまま受け入れて冷静に対処できるようになるなど、多くのメリットを生むことが可能です。

まとめ

悟りの境地とは「あらゆることを客観的に見ること」で、しっかりと本質に気づき、受け入れていくことになります。

この境地は、多くの情報や出来事に囲まれた私たちの生活に取り込むことで、きっとその生活を豊かにすることに繋がっていくはず。

あなたもこれを機会に瞑想について学習し、「悟りの境地」を開いてみてはいかがでしょうか。

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