人は過去の事を思い出して後悔して、イライラしたり、この先どうなるのか不安になってイライラしてしまいます。
過去や未来の事だけを意識していると、イライラや怒りの感情が増してきます。今のことだけでなく、余計な他の事だけを考えてしまい、今に関係ない事ばかりに気を取られてしまいます。
今、GoogleやFacebook などの大企業で取り入れたマインドフルネスは感情のコントロールが可能なようですが、どのような事なのか調べてみましょう。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスは、「今この瞬間」にだけ、注意を向けて、現実をあるがままに受け入れる事で、身体や気分の状態に気づく「こころのエクササイズ」です。
マインドフルネスはどこかに向かう意識を存在している意識に切り替えることです。
イライラしている時に「私は起こっている」と感じるだけではなく、今の自分の感情を客観視して、怒りを感じている自分に気づく事が大切です。
人と肩がぶつかった時に、相手に対して怒りの気持ちだけを持つのではなく、今何が起こったかに目を向けます。
肩がただぶつかった事に気づく事ができて、もっと周りを見て歩いていればよかったという感情が出てきます。
マインドフルネスは、そのときに何があったか、それのことだけに意識を向けるだけです。
自分の感情を客感的に見る事ができれば、ネガティブな感情に巻き込まれにくくなります。今この瞬間どう感じているのか気づく事が心をコントロールする最初の一歩になります。
マインドフルネスで感情のコントロールができる?
感情コントロールが効かなくなると
感情の中で、一番厄介な問題は、ネガティブな感情に占領されてしまう事です。嬉しいとか楽しいとか幸せな感情はそのままでいいでのです。
恐怖や怒りや不安などは、どんどん悪い方向に気持ちが向いてしまいストレスを抱えてしまいます。特に厄介なのが不安な感情になります。
緊張している時やストレスが溜まっているとすぐイライラして、口にしなくても良い事も口走ってしまって、感情をコントロールが出来なくなり、人間関係がこじれてしまう事があります。
ストレスが溜まっている脳とは感情脳と言われる扁桃体が活性化しています。感情的になって理性を失ってしまっているのは、扁桃体の活動が過剰反応してしまっているからです。ストレスホルモンが出てきてしまうと、偏桃体が大きく肥大してしまいます。
脳不安や恐怖を感じたときに、反応する脳の部位が偏桃体ですが、感情の攻撃的な所をコントロールしているのも扁桃体です。
その為に、感情のコントロールがますます出来にくい状態になってしまいます。俗に言う感情に振り回されている状態になります。
感情に振り回されていると注意力が落ちてしまい、その感情に流されると一気にイライラが増してしまい、友達と喧嘩をしている時に、思ってもいないことをつい口走り相手を攻撃してしまいます。
感情のコントロールが効かなくなると、気持ちの切り替えが出来なくなり、目の前のことに集中できなくなってしまい、仕事の能率も悪くなります。
人間の思考を司る前頭前皮質の活動も抑えられて、不安な事があるとその不安から逃れられないと思い込んでしまい他の可能性に目を向ける事が出来なくなります。
感情をコントロールするには
怒りやイライラを感じた時は、ひと呼吸おいて感情を言葉に表すようにすると落ち着いてきます。怒りに任せてすぐに反応しないようにしましょう。
人呼吸置いて落ち着いてくると今どんな気持ちなのか気がつく事ができて自分の気持ちを客観的に捉えてくれて、自分の置かれた状況を把握できるようになります。
マインドフルネスは、今ここに生きることです。自分が何に注意を向けているかを、常に観察して自分の注意の先を今に戻します。
マインドフルネスを行うと偏桃体が小さくなると言われています。また、マインドフルネスを継続していると、脳の構造に影響を与えることが出来ることが、脳科学で実証されてきています。
偏桃体が小さくなると感情的になりにくくなり落ち着いて冷静に物事を判断出来るようになれます。
「自分は怒りを感じている」と怒りの気持ちを客感的に思うだけで、扁桃体に落ち着くよう指示を出す事のできる前頭前皮質が活性化します。
指令を受けると気持ちはある程度落ち付いてきます。
マインドフルネスを体験すると自分を客観視できるようになるので、今自分に起こっている事をに対しての感情に気づく事ができるようになります。集中力も上がってくるので、感情のコントロールがしやすくなります。
マインドフルネスをすると偏桃体が小さくなるので、感情に対して反応することが減ってきて、イライラという反応も減ります。
その為にマインドフルネスをしているとイライラが減ってきます。
一度にいろんな事をしようとすると脳はオーバーヒートを起こしてしまうので、感情に振り回されないようになる為に、自分自身を客観視できるマインドフルネスの時間を作りましょう。一度に一回のことだけ行うようにします。
マインドフルネスのやり方
1. 瞑想時間は、初めは一人きりになれる静かな時間帯や場所を選びます。
2. 首や肩などの緊張をゆるめて、背骨を気持ちよく伸ばすように姿勢を整えます。
4.自然な呼吸を意識して、呼吸を観察します。
5.雑念が 自然と湧いてきても、判断しないで、呼吸に意識を戻します。
6.今のあるがままの自分を受け入れます。
今の自分に集中して、呼吸を意識すると、呼吸が静かになってきて、心がとても落ち着いてきます。
身体の感覚がなくなったように感じることがありますが、大きな全体の一部であるような一体感を感じる事ができます。
マインドフルネスの時の雑念に気づいても、「今、ここ」に意識を引き戻すことで「意識のコントロール力」が鍛えられます。
それを繰り返すことによって、ネガティブ思考を切り離せるようになっていきます。
いかがでしたか。マインドフルネスを続けていると感情のコントロールができるようになるようです。感情に流されるのではなく、自分で感情をコントロールしていきましょう。