「マインドフルネスは宗教やオカルトじゃない」、「埋葬は科学的な根拠に基づいた効果があるんだ!」。
最近なにかと話題のマインドフルネスですが、上記のようにしっかりした根拠を元に効果が実証されているということは随分と普及してきました。
しかし、実際にどういった理論や因果で効果があると言われているのか、それを理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、マインドフルネスはどういった理論で効果があるのか、そのことについて解説を行っていきます。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、「評価や判断をしないで、いま、ここでの経験や出来事にのみに意識を向ける」という状態のことです。
大体は自分の呼吸に意識を向ける、いわゆる瞑想を行うことでその状態になることを目指します。
厳密には違いますが、マインドフルネス=瞑想をすること、と考えても差し支えはないでしょう。
「マインドフルネスの状態」は呼吸に意識を向けている状態、「マインドフルネス瞑想」は瞑想行為そのものと思ってください。
マインドフルネスの効果はどういう理論なの?
一般的に、マインドフルネスの効果としては以下のものが取り上げられています。
・集中力の向上
・受けるストレス、溜まっているストレスの軽減
・うつ病、パニック障害などの心の病の改善
・感情のコントロール
皆さんがマインドフルネスに興味を持った、または調べてみようを思ったのは、このどれかの効能に惹かれたからではないでしょうか。
仕事がうまくいかない、人間関係がうまくいかない、感情をうまくコントロールできない……誰しもが一度は悩み、そして生きていく上で常に付きまとう課題。
マインフルネスは現代社会に生きる私たちにって、最も必要な効果をもたらしてくれるのです。
これらの効果はもちろん「そんな気がする」だったり、「自分の気の持ちようだった」だったりの精神論だけで証明されたわけではありません。
マインドフルネスは「科学的な理論と根拠」に基づいたメリットによって、現在世界中の人々に推奨されるようになったのです。
マインドフルネスは瞑想を科学的に分析したもの
「マインドフルネスは脳科学と瞑想、そして東洋と西洋の交差点である」。
アメリカのイェール大学にて精神医療、脳科学を学んだ久賀谷亮氏の著書『世界のエリートがやっている最高の休息法 脳科学×瞑想で集中力が高まる』では、このようにマインドフルネスを表現しています。
そう、マインドフルネスは今現在もアメリカトップレベルの精神医療、脳科学研究機関で研究が進められているのです。
実際にアメリカを中心に、マインドフルネスの効果や実施の臨床実験について論文が発表されてきました。
過去にはジャドソン・ブリューアー氏が「10年以上の瞑想経験者の脳の構造変化について」の論文を発表したり、オックスフォード大学のチームが「重度のうつ病患者のうつ再発防止にマインドフルネスが有効的」という結果を報告したりなど、多くの研究結果が世に出ています。
また、企業研修としてマインドフルネスを取り入れたGoogleでは仕事の生産性向上がみられ、そこから他の大企業もこぞって取り入れたという事実もあります。
このようにマインドフルネスは、世界の科学者やエリートたちによってその効果が実証されてきたのです。
マインドフルネスは、脳の構造変化によって効果が現れる!
現在までの研究にてマインドフルネスプログラム、つまり瞑想を行うことによって人間の脳構造が変わるという結果が出ています。
たとえば、記憶を司る海馬領域の増大、ストレスに反応する偏桃体の活動鎮静化、痛みのコントロールに関わる前帯状皮質、島の活動の活発化などです。
これにより記憶力、学習能力の向上、ストレス軽減やストレスによる身体の痛み、不調の改善が見られました。
つまりマインドフルネスがどのような理論で効果があるかというと、瞑想の実施が実際に脳の機能を強化、コントロールすることに繋がっているからです。
瞑想によって穏やかな心を手に入れるというのは、脳自体がストレスや疲労を感じにくく強化されるということだったのですね
また、瞑想は長期間継続的に行うことによって、筋トレと同じようにどんどん効果が強くなっていきます。
その証拠に先述でも触れた「瞑想を10年以上行った経験者の脳」は、内側前頭前野や後帯状皮質などの活動低下がみられ、不安や後悔などの雑念に心が乱されにくいようになっています。
このように、瞑想は科学的にしっかりとした根拠があって世界中で実施されているのですね。
もちろん科学的だけではなく、スピリチュアルな部分での心の拠りどころとしてマインドフルネスは効果的であり、まさに誰にでもおすすめできるものなのです。
理論もわかってすっきりしたら、是非マインドフルネスの世界へ!
マインドフルネスは、まさに科学的根拠の塊です。
実際に脳構造が変化することで多くのメリットが発生し、その効果について今でも脳科学、精神医療の最先端で研究が進んでいます。
なにより、世界のエリートたちがこぞって実施していることが、「マインドフルネスは効果がある」というなによりの証拠なのかもしれません。
イマイチ半信半疑だったあなたも、これを機にマインドフルネスを始めてみてはいかがでしょうか。