今や何でも使い捨ての時代、物が豊富にあって幸せなはずなのに、逆に豊富にありすぎてどこに価値観を求めてもいいのか分からなくなり、迷いの中に入り込んでいる人が増えたような気がします。
そこに人間関係の複雑さや取り巻く社会の厳しさが加わってきますので、いつも心はリラックスする暇がありません。
現在は医学が発達し、昔は死をイメージせざるを得なかった病気でも、今では希望が見えるようになりました。
しかし、医学における心の治療は一歩も二歩も後れているような気がしますね。
そこにマインドフルネスは光を当てました。
それだけでなく、日々の生活の中でストレスを改善し、心と体を健やかにかつ穏やかな生活へと導いてもくれます。
マインドフルネスとは?
マインドフルネス(mindfulness)とは、訳すと「~に気を止めておく、気にかける」という意味になります。
マインドフルネスとは、「意図的に何かに集中して、今のこの瞬間、何も考えず、判断もしないで、今集中している何かにだけ注意を払うこと」と定義されていますが、この定義は
当初、瞑想を研究して様々な健康効果を体験したジョン・カバットジン医学博士により考え出され、今や世界中に広がっています。
定義だけ読むと、マインドフルネスがなぜ良いのか、分かったような分からないような感じですよね。
でも、ちょっとだけわかるような気がします。
好きなものに没頭していると、そのことだけに集中しているので、他の雑念は何も入ってきませんよね。
没頭から解消された後に、何かすっきりしている自分を発見することはありませんか?
現に、このように文書作成しているときでも、すらすらと淀みなく言葉が紡ぎだされるときは、文書書くことだけに集中していますので、終わった後何かすっきりしたものを感じるときがあるのです。
これって、知らず知らずのうちに、マインドフルネスエクササイズを行っていたのかもしれませんね。
しかし、普段は炊事しながら特別考え事をしていないつもりなのに、生活や子供のこと、健康のこと、友人たちのこといろいろと考えがよぎっては消えていきます。
これが毎日で、ほぼ一日中だと脳が疲弊してしまいますよね。
こんな日常に意識的にマインドフルネス思考を持ち込んで、いろいろな悩みや雑念を排除する時間を多く持ったならば、精神的また健康的にもきっと良い効果をもたらしてくれることでしょう。
マインドフルネスエクササイズのやり方
マインドフルネスエクササイズは特別な道具も場所も必要ありませんので、いつでもどこでもできる強みがあります。
具体的には、数分間の瞑想はいかがでしょう。
座ることができる場所でしたらどこでもかまいません。
目を閉じて腹式呼吸を行い、じっとその呼吸だけに集中します。
通勤途中の電車の中でしたら、雑念を振り払いただひたすらに電車のゴトゴトという音だけに集中するのもいいですね。
散歩しながらでもできますよ。
まず自分の呼吸と左右の足の運びを観察しましょう。
足の裏を感じるのもいいですね。
「右足左足、右足左足」と足の運びだけに集中して歩きます。
マインドフルネスエクササイズに関する書籍
マインドフルネスはあることに集中して雑念を払いのけることが目的ですが、実際取り組もうと思っても要領を得ない人も多いのではないでしょうか?
こんなときは、ストレス改善を目的としたマインドフルネス書籍や日常生活あらゆる場面でのマインドフルネス瞑想を説明した実践書など、今ではいろいろなマインドフルネスに関する本が出版されていますので、一度書店をのぞいてみるのもいいですね。
まとめ
今は心身ともに健康であっても、身の回りの環境が変われば誰でも心に過剰のストレスを抱える危険性はあります。
普段からマインドフルネスエクササイズを行っておけば、いざというときにとても役に立つこと請け合いです。