「マインドフルネス」今ではテレビや雑誌などでも紹介され、ご存知の方も多いでしょう。
心身症の改善やストレスの軽減など、日常生活の向上や心の安定の手段として世界中に広まっているマインドフルネスですが、人生をかけ思想としてマインドフルネスに取り組んだ禅僧のドキュメンタリー映画が登場しました。
題名は「WALK WITH ME マインドフルネスの教え」
誰でもがすぐにまねできる行動ではありませんが、マインドフルネスの奥深さや真髄を感じ取るには、とてもすばらしい映画となっています。
自然との共存、主人公である禅師ティク・ナット・ハンの魂からわきでる癒しの言葉…
あなたも触れてみませんか?
煩雑な日常生活の中で、心に癒しのオアシスを作るヒントとなるでしょう!
マインドフルネスの映画
「WALK WITH ME マインドフルネスの教え」は、世界的な禅師であるティク・ナット・ハンの僧院プラムヴィレッジでの三年間を密着取材した、ドキュメンタリータッチの話題作です。
禅師ティク・ナット・ハンは最初から僧侶ではなく、チェリストで活躍していた人物です。
そのままいけば普通以上の暮らしができていたはずですが、それは禅師ティク・ナット・ハンの求めた幸せではなかったのでしょう。
地位も財産も全部手放して、夫婦で出家しフランスの田舎にプラムヴィレッジを建て、マインドフルネスを実践する人々と共同生活を始めるようになりました。
禅師ティク・ナット・ハンは、ダライ・ラマに匹敵するぐらいの仏教指導者で平和運動家、またノーベル平和賞候補に名を連ねる人物でもあります。
しかも監督は、オスカー賞を2度も受賞した事のあるアレハンドロ・イニャリトゥですので、感動的な愛に満ちた作品であると想像するに難くないですね。
どんな内容?
主人公の禅師ティク・ナット・ハンは、ベトナム戦争で和平運動を行ったことでフランスに亡命することになりますが、そこが彼の人生の大きな岐路でした。
この映画は、フランスの僧院プラムヴィレッジで多くの人が一緒に世界的なマインドフルネスの実践を行っている様子をそのまま映し出したもので、貴重なドキュメンタリー作品といえますね。
断髪式を終え俗世から離れた人々が、自然を肌身に感じ、自然を受け入れ、自然と一体化したとき喜びに包まれる僧侶の日常が描かれています。
静寂な僧院プラムヴィレッジでは、日々自分の考えや行動を深く省み、マインドフルネスの修練に励む人々がいます。
そこに禅師ティク・ナット・ハンの魂の声が降り注ぎます。
「マインドフルネスの実践とは今にたどり着くこと、急いでもたどり着けない」
「マインドフルネスを実践し深く生きるのです」
「人生を無駄にしないように」
「過去は過ぎ去り、未来はまだない、存在するのは今だけ」
瞑想というと大人だけの修行のように思いますが、そこには日常から離れ、自分に向き合う体験をする元気な子供たちの姿もあり、笑い声と生き生きとした姿が映し出されています。
僧院プラムヴィレッジは、社会と遮断された特別な世界ではないようですよ。
ときには少年院など施設を訪問したり、アメリカの大都会に出かけ人同士の欲望がぶつかる中で練習を行うなど、現実社会の中でマインドフルネスが真の生きる力となることを明らかにしています。
僧侶たちの柔らかい物腰や語る言葉!観る者を包み込むようなバイオリンの音!
僧侶と観る者の呼吸が一体化され、映画館自体にマインドフルネス的な感じを覚えてほしいという製作者側の思いがあるようです。
評判や口コミ
言葉の中に真実が見えると思いましたので、あえて羅列してみました。
・「映画というジャンルには属しない奥深いものを感じる」
・「『吸う息を味わい、吐く息を手放す』詩的な言葉に感激」
・「きちんとした先生について瞑想を勉強したくなった」
・「プライムヴィレッジに、いつか参加したい」
・「平和な映像とカンバーバッチの低音ヴォイスで癒された」
・「シンプルな深い言葉が多く、心に染みる」
・「映画自体が教えだと思った。浄化された」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「百聞は一見にしかず」ですね。
興味のある方は、DVDでぜひどうぞ。
予断ですが、私の座右の銘が一つ増えました。
「今を生きる」!