いま、世界中の各分野からその効果が期待される「マインドフルネス」が話題です。
「自分に起こっているこの瞬間を、意識的に観察しありのままを感じること。
評価や批判を気にせず、また判断などをすることもなく、その状況や状態をしっかりと認識し受け止めること。」
これを目指すプロセスが瞑想を取り入れた「マインドフルネス瞑想」と呼ばれます。
「NHKのためしてガッテン」や、「世界一受けたい授業」などのテレビ番組で取りあげられたことも記憶に新しいですね。
関連のスマートフォンアプリなども多く出回っており、私たちの日常にマインドフルネスを取り入れることも大変手軽なものになっています。
今回は、そんな中でもおススメの書籍をご紹介しようと思います。
書籍「マインドフルネス心を浄化する瞑想入門」の内容
著者であるエド・ハリウェルは、英国を拠点に活動を続けるマインドフルネスの指導者です。
様々なグループや幅広いジャンルの団体と共に、講座や道場を主宰し、メンタルヘルスプログラムを多く手掛けています。
そんな彼の著作物である「マインドフルネス心を浄化する瞑想入門」は、細かく章分けがされており、パートごとにゆっくりと読み進めていくことが出来、マインドフルネス入門書としては最適です。
さらに、章の中には実践に役立つトレーニング法についても紹介されているので、読み進めていけば最後にはマインドフルネスの実践が可能となります。
本書はマインドフルネスがさまざまな場面で役立つと説明されています。
全239ページ、以下のように1週間分のトレーニングマニュアルとなっており、合計9章あります。
第1章「マインドフルネスがもたらすもの」
休みなく走り続けることの代償・ストレスの原因となるもの・療法としての瞑想
第2章「種をまく」
マインドフルネスのための10の「C」・瞑想にまつわる誤解
第3章「ものの見方を学ぶ」
過去を生きる・ネガティブバイアス・変化の見落とし、集中力トレーニング、呼吸との付き合い方
第4章「空間をひろげる」
気づきの目でみる・パターンを知る・舟を空っぽにする・呼吸空間のトレーニング
第5章「心身を一体化させる」
ストレスと人間という名の動物・ストレスと瞑想科学・身体のマインドフルネストレーニング・山をイメージした瞑想
第6章「前を向く」
今ある現実に「イエス」と言う・不変の思いやり・姿勢の重要性
第7章「執着を手放す」
呼吸、身体、音、思考、無意識の気づきのトレーニング・人と人とのつながりを科学する・諸法無我のプロセスに気づきを取り入れる
第8章「マインドフルな行動」
心と身体にきちんと気を配る・高潔なスパイラルを保つ・道徳的に生きる・やさしさのトレーニング
第9章「一体感」
一体感のある学び・技と科学の融合・マインドフルネスウォーキング・一分間のストップ瞑想トレーニング
書籍「マインドフルネス心を浄化する瞑想入門」の評判
実際にこの書籍を手に取り、読んだ方たちのユーザー評価は、平均して5段階評価で☆3.5となっています。
一部ですが、レビューをご紹介していきたいと思います。
(レビュー1)
よく生きるとは今何が起こっていて、そこからどう学ぶかということ。自分の人生をマインドフルに見つめることができるようになると、きちんと考えることもできるようになる。
それはただ考えるという意味でなく、自分を取り巻く世界への気づきに基づいて、具体的に〝知る〟という意味である。
気づきによって、わたしたちは人生や生き方をより深く、広く感じることができる。
すなわち、マインドフルネスとは今この瞬間に起きていることをしっかり見つめ感じること。
周りの情報に振り回されずに、自分の視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚に集中することである。
うーん、抽象度が高すぎてよくわからないと思いつつも、感じることが大事だということですね。
マインドフルネスという分野に興味がある方におすすめ
(レビュー2)
瞑想の入門書。瞑想の精神的効力や、実践編として具体的な瞑想の方法を一週間ごとに12個用意している。瞑想が脳に及ぼす影響など、科学的な話が多いのも良い。
刺激に対する自分の反応は選択できる、というのは7つの習慣にもあったが、瞑想を始めたお蔭かなんとなく実感できている。
感情的にならないことは不可能だが、感情的になっていることを自覚することは出来るようになってきた。
(レビュー3)
今流行りのマインドフルネスの本。知覚や思考はただ知覚、思考であって、事実ではないという教えにハッとした。
気づき、そのままであり、選択するというのも心に残った。
実践するうちに、常にもう1人の自分が自分を見ている状態になってきたように感じる。
これからも実践していきたい。
(レビュー4)
自分にとって嫌なこと、つらいことなどからどうやって回避して、心の平安を保つかと云うことではなくて、あるがままを受け入れ、向かい合う方法を説いた本。しっかり身につけるには時間をかけてじっくり取り組むことが大切。
(レビュー5)
最初手に取ったのは図書館ですが、すごく役に立って何週間も借りた後、一念発起して買いました。以前は対人関係で不安な部分があったのですが、内容を実践していくうちに、不思議と落ち着いて受け答えができるようになりました。
以前だったら怒ってしまったかもというような状況でもです。
子育てと仕事の両立、対人スキルに不安を覚えている人にはいいと思います。
私のお気に入りの言葉は、「身体はいつだって今を生きています」というものです。
頭でっかちにならずに、人生を乗り切っていく味方になってくれますよ。
それぞれの書評を見ていくと、実生活での思考やとらえ方が「楽」になった、「生きやすくなった」という方がとても多かったですね。
「マインドフルネスとは何か?」というテキストのようなもの以上に、実践的な何かを得るキッカケとなるような内容となっているのではないでしょうか。
もちろん本書のとらえ方は人それぞれですので、一概に「良い!」とは言い切れませんが、平均的に評価の高い納得の一冊であることは間違いないですね。
まとめ
マインドフルネスによって得られる効果には、「ストレスの解消」「免疫機能の向上」「集中力の向上」「不安や恐怖の解消」「学習能力・記憶力アップ」「睡眠導入効果」「うつ病の再発防止」などが挙げられます。
世界的大企業であるyahoo!社やインテル社、フェイスブック社などは社員教育プログラムに取り入れている程です。
今回ご紹介したエド・ハリウェルの「マインドフルネス心を浄化する瞑想入門」をキッカケに、是非、皆さんもマインドフルネスを日常生活に取り入れてみてください。