テレビやパソコン、スマホなど現代機器が発達して、私たちの周りにはさまざまな情報があふれていますね。
情報に振り回されることもあるけれど、「今必要なのは、これだ!」とひらめくことも多いものです。
しかし、すばらしい情報だと思って取りかかっても、いったいどれだけの人が長く続いているのでしょうか?
せっかく良い情報を得ても要領を得ず、結果効果をなかなか感じることができずに途中で断念する人も多いのではないでしょうか?
最近メディアなどで注目されているものに、「今ここ」に意識を集中させていろいろな雑念から逃れ、脳がリラックスすることで心身の健康を手に入れるマインドフルネスがあります。
ストレス軽減や健康維持のために、ぜひマインドフルネスを日常に取り入れてもらいたいのですが、効果の出やすいちょっとしたテクニックを知っているのと知らないのでは大違いですよね!
このマインドフルネスにも初心者にやさしいラベリングというテクニックがあります。
ここでは、ラベリングについてお知らせしましょう。
マインドフルネスのラベリングとは?
ラベリングとは集中力を保ちやすくするテクニックで、今自分が集中しているものについて具体的に言葉をあてはめていく方法です。
たとえば、車掌さんが危険予知のため、一つ一つ対象物に指を刺して声を出し、確認している場面に遭遇された方もあると思いますが、それと同じようなものと考えても良いでしょう。
マインドフルネスのラベリングの効果
マインドフルネスの効果を上げるには、どれだけ自分の中で集中力を保てるかにもよるでしょう。
そこで、ラベリングの効果を一口でいうなら、集中力のアップです。
中には極めて集中能力の高い人もいるようですが、一般的な人間はどうやら一つのことだけに集中するのは苦手のようですよ。
人が集中できる時間はわずか8秒という話もありますが、確かに何かに集中しているようで、いつの間にか違うことを考えていたということがよくありますよね。
「今ここ」に集中といっても、集中しようという思いだけではなかなかうまくいきません。
先ほどの車掌さんのように示唆点検、つまり心の中でラベリングを行うと、意識を傾けている「もの」に対して心の中で指差して具体的に説明していきますので、外から雑念が入る隙間がなく、集中力が増すということになります。
車掌さんはあくまでも危険がないように確認しているのですが、指差して声を出しているときは対象物に意識を集中させていますので、他の事は考えることはできないですものね。
マインドフルネスのラベリングのやり方
マインドフルネスの具体的なやり方をお話しますと、アナウンス実況のように今集中しているものについて心の中で説明していくというもの。
たとえば、静かに座って意識を呼吸に向けるマインドフルネスを行ったとします。
楽な気持ちで息を「吸う」「吐く」を繰り返しますが、このとき「吸います」「吸います」「吐きます」「吐きます」と心の中で言いましょう。
お腹のふくらみやへこみに意識を向けているときは、「ふくらみます」「ふくらみます」「へこみます」「へこみます」といいながら呼吸を行います。
ウォーキングしながらマインドフルネスを行った場合は、足の運びと同時に「右足」「左足」「右足」「左足」と心の中で言いながら行います。
このときに注意することは、あくまでも息やお腹、足などに意識を集中させるのが目的ですので、ラベリングすることになれてしまい、どこに集中しているのか迷わないようにしましょう。
まとめ
マインドフルネスを行うとき、ラベリングを必ずしなければならないということではありません。
マインドフルネスにおけるラベリングが苦手な人も、中にはいるようですよ。
もともと集中力が高い人は、ラベリングなしでもOKです。