日本人で初めてグランドスラムシングルスで優勝した大坂なおみ選手の登場で、日本では今テニス界が熱いですね。
それにしても、長い間ATP(男子プロテニス協会)ツアーを完全支配しているノバク・ジョコビッチ選手のあの強さは、いったいどこからくるものでしょう?!
どのような競技でもトップに君臨し続けるためには、ずば抜けた技術だけでなく強じんな体力と競技中のメンタルコントロールが重要と聞きますね。
ジョコビッチ選手は、マインドフルネス瞑想とヨガを行っていることを著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」で明かしていますが、どのようなやり方でどのような効果を得ているのか見てみましょう。
ジョコビッチが実践するマインドフルネスとは?
ジョコビッチ選手は、精神的トレーニングを体力トレーニングと同じ位に重要と考えており、日常的な瞑想は、テニスプレーヤーとして高成績を上げるのに必要なことだと考えているようですよ。
ジョコビッチ選手がマインドフルネス瞑想を信頼していることは、この言葉でわかりますね。
「ときにはサーブやバックハンドを失敗したとき自己疑念が起こるが、私は何も慌てない。そのときは、ネガティブな感情をそのまま受け入れている。そうすることで今の瞬間つまり目の前の試合に集中することができる。マインドフルネス瞑想のおかげで、心の痛みやネガティブ感情を少なくでき、今大切なものに意識を集中させることができる」
ジョコビッチはマインドフルネスでどんな効果を得ている?
コートの中で厳しい戦いになると、点を取ったり取られたりを繰り返すせめぎあいの攻防が続きますが、そこで勝敗を分けるのは落ち着きと集中力の差でしょう。
ジョコビッチ選手は、その時湧き上がる怒りや不安、ショックといったネガティブ感情を引きずることなく、目の前のテニスに全精力を傾けることができるようです。
ジョコビッチ選手の強さは、逆境からの立て直しの強さと評されますが、集中力やメンタルの強さは、マインドフルネス瞑想による精神面の強化のなせる技ともいえますね。
ジョコビッチのマインドフルネスのやり方
ジョコビッチ選手は、毎日いろいろなトレーニングを行っていますが、その中の15分間を精神統一に費やしているようです。
ジョコビッチ選手のマインドフルネスのやり方を紹介しますと
(テレビ番組に出演して瞑想を紹介しているジョコビッチ選手の動画より)
・まず絨毯の上にあぐらをかいて座り、手は力を入れずに前に伸ばします。
・次に深い深呼吸を2~3回繰り返し、息を大きく吸った後息が続くまで「オン~グ」と、声に出します。
・この「オン~グ」の音、口や鼻の奥の振動、お腹のへこみに意識を集中させて、数回繰り返します。
・この「オン~グ」は息が苦しくなるまで続けるのではなく、通常の呼吸の感覚で行います。
この「オン~グ」には特別な意味はなさそうですね。
瞑想の中にマントラを用いたやり方があり、ヨガ教室では授業の中で「オーム」というマントラを使った瞑想を行っている所が、数多くあるようですよ。
マントラとは日本では「真言」と呼ばれ、宗教的意味を持つものと持たないものとがあり、「オーム」は持たない部類。
心静かに「オーム」を唱えると力強いバイブレーションを感じ、心身ともに深い癒しや集中力を得ることができるようです。
ジョコビッチ選手の「オン~グ」も「オーム」と同じものと捕らえてもよいでしょう。
深呼吸をして意識を集中させ、感覚を鋭くさせて心を落ち着かせる訓練をしているのですね。
まとめ
スポーツ選手に必要なことは、精神面の強さや集中力だけではなく、自己客観視能力も重要だといわれます。
まさに、マインドフルネス瞑想の効果が発揮されるところですね。
バスケの神様と呼ばれたマイケルジョーダン選手も、現役時代にマインドフルネス瞑想を取り入れていたとか。