マインドフルネスの有名人

川野泰周さんが提唱するマインドフルネスとは?

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マインドフルネスは仏教の瞑想を科学的に分析したもので、いわゆる仏教と科学の交差点。

ということは仏教を知り、なおかつ医学や科学の分野に精通している人物は、マインドフルネスの世界においてかなりの理解者ということになります。

つまりお坊さんであり、医者や科学者でもある人間。

そんな人物像を体現しているのが、今回ご紹介する川野泰周さんです。

住職でもあり、同時に精神科医でもある彼は、一体どんなマインドフルネスを提唱しているのか。

今回は川野泰周さんのマインドフルネス、そして同氏のおすすめの書籍について解説していきます。

川野泰周さんのマインドフルネスとは?

お坊さんであり、現役の精神科医でもあるという異色の経歴をもっている川野さん。

仏教の修行を経て体得した教え、そして精神医療分野での経験、その両方からマインドフルネスへの知識と想いを持っています。

まさにマインドフルネスと最も理解し会得している人物と言えるでしょう。

そんな彼の提唱するマインドフルネスでもっとも大切なものは、「他者への思いやりと共感性」です。

川野さんは著書『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』にて、マインドフルネスと仏教における禅の心は全く同じものであると見解を述べています。

つまり、両方の根幹に流れる「思いやりと慈しみの精神」に違いはないというのが彼の意見です。

諸法無我(しょほうむが)、つまりこの世のすべては相対的なものであり、単独で存在するものはないという仏教の考えに触れ、日本人や外国人に関係なく禅の精神を知って欲しいと川野さんは話します。

マインドフルネスを二つの面から知る彼だからこそ、その言葉に説得力が宿り、マインドフルネスについて誰にでも伝えることができるのです。

もちろんその言葉には、若くして父親を失った思い出、大学の医学部で学んだ知識、精神科医として勤務した経歴、そして三年半の修行を経て禅の教えを体得した経験が根底にあります。

だからこそ彼の言葉を聞いた患者、セミナーの聴衆、書籍を読んだ読者の方すべてが感銘を受けるのでしょう。

川野泰周さんの書籍

二つの顔を持つ川野泰周さんは、その活動の一環として何冊かのマインドフルネスについての書籍を出版しています。

ご自身の住職としての経験、大学や精神科医の現場で学んできた知識が凝縮されているので、他のマインドフルネス本とはまた違った経験談や見解を読むことができます。

しかしそれは一部にしか過ぎず、基本となるマインドフルネス瞑想の方法や効果、目的別の解説などもバッチリ解説されています。

そんな彼のおすすめの書籍を、以下でご紹介していきます。

1. 「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方 ―マインドフルネス入門― (できるビジネス)

日常で私たちがよく遭遇する「あるある」をケースごとに想定し、マインドフルネスでの解決方法を解説した本です。

宗教書でも専門書でもなく、ビジネスパーソン、子供を持つ主婦などの普通の日常を生きる人たちにフォーカスしマインドフルネスを説明してくれます。

わかりやすい仏教語も交えながら、禅としてのマインドフルネスを勉強することができますよ。

また、「マインドフルネスリスニング」、「ラベリング」、「論理的な思考のすすめ」など、具体的なテクニックや考え方についても詳しく解説されているので、初心者、ベテラン関係なくおすすめできる一冊です。

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2. 「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方

マインドフルネスを「脳の休息法」として解説したマインドフルネス本です。

最新の脳医学でのマインドフルネスは、上記のように休息法として研究が進められており、世界中の大企業でも取り入れられています。

そんなマインドフルネスについて、禅の求道者であり、精神科医でもある川野さんが見解を述べています。

脳の疲れを取り、ストレス解消や集中力向上を行いたい方におすすめの書籍です。

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3. ずぼら瞑想

厳しい修行や勉強を乗り越えてきた川野さんだからこそ伝えられる、「頑張らない瞑想」について解説されたマインドフルネス本です。

とにかくマインドフルネスを頑張らないことを重要視し、1秒からできる瞑想など日常生活の合間で簡単にできるマインドフルネス瞑想が紹介されています。

瞑想法だけでなく、マインドフルネスを「頑張らないで続けることの大切さ」や「ずぼらに生きることの重要性」について知ることができ、頑張りすぎてしまいがちな私たち日本人にうってつけの内容となっているのです。

とにかく手軽にマインドフルネスを始めたい方におすすめの一冊となっています。

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禅+医学!川野泰周さんのマインドフルネス

異色の経歴をもつ川野泰周さんだからこそ、伝えられるマインドフルネスがあります。

彼の書籍にはそんな想い、そして経験が惜しみなく書かれており、「マインドフルネスの起源は仏教、そして私たち日本人にとても馴染みのあるものなんだ」ということに気づかせてくれるのです。

マインドフルネスに対してどこか好ましく思っていない方でも、川野さんのマインドフルネスについて知れば、科学的に基づいた理論、根拠、そして不思議と湧いてくる親近感に気づくこと間違いありません。

是非、これを機会に川野泰周さんのマインドフルネスに触れ、そして実行してみてください。

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