「NHKのためしてガッテンや、世界一受けたい授業」など人気テレビ番組で取り上げらたことでも記憶にあたらしい「マインドフルネス」ですが、みなさんはご存知でしょうか。
英語で「mindfulness」と表記され、「気がづく」「心にとどまる」などと訳されます。
元はパーリ語のサティの翻訳であり、仏教における重要な要素である「念」に値します。
「今この瞬間に、ただただ集中している心のあり方を意識し、ありのままを受け入れる」ことを目指す手法として「マインドフルネス瞑想」が用いられています。
アップル社の創始者のひとりであるスティーブ・ジョブスが瞑想実践者であったことはとても有名な話ですね。
現在このマインドフルネスは、グーグル、フェイスブック、インテル、ツイッター、ナイキ、P&G、ゴールドマン・サックス社などのビジネス界でいち早く国内外の大企業が社員教育として取り入れているようです。
さらにはアメリカ陸海軍・ペンタゴン、アメリカ農務省森林局なども取り組み、政府・ビジネス・スポーツ・医療現場など様々なジャンルでその効果が期待されています。
期待されるマインドフルネスの効果とは
「集中力があがる」
マインドフルネス瞑想などを実践することで、雑念を捨て目の前にある一つのことに深く集中する時間を持つことになります。
瞑想を習慣化させ、その瞬間に深く集中するということを繰り返すことで己の集中力を向上することに繋がります。
「洞察力・決断力・思いやりの向上」
マインドフルネス瞑想により、思考がクリアになり物事の本質をとらえられるようになります。
邪念や価値観にとらわれないその思考は、新たなものを創造する力となり、様々な能力を発揮しやすくなります。
また、他者と接する際に相手の心情に寄り添い受け止めることができるようになることで、相手をより思いやり、人間関係の円滑化にもつながります。
「ストレスの解消」
マインドフルネスは、心理的要因にも効果があるとされ、ストレスやうつ病などの心理療法にも取り入れられるようになってきました。
思考が支配されがちな過去の体験や経験と「今」を切り離し物事をとらえることによって、ストレスや不安を軽減し、より前向きな考え方が出来るようになります。
結果、身体的・心理的に緊張が緩和されストレスの解消につながります。
「免疫機能の向上」
瞑想や呼吸法を取り入れることで、より心身ともにリラックス状態となります。
副交感神経が優位となり、ストレスが軽減されることで免疫力が高まります。
さらに、交感神経と副交感神経のバランスが保たれ、身体の緊張も緩和されることでより質の良い睡眠を取ることが可能となります。
瞑想中の呼吸法を意識することで、しっかりと腹式呼吸ができるでの、ダイエット中の方は「体脂肪が下がる」というのも期待できます。
人見ルミさんのマインドフルネスとは?
人見ルミさんは、TBSニュースレポーター、テレビ東京お天気予報キャスターを経て報道ディレクターに転身。
その後、20代後半で心身ともに疲弊し29歳で単身インドへ渡航。
インドの師匠のもと、1年半本場のヨガ・瞑想といった、マインドフルネスのエッセンスを学び、ストレスから解放された考え方や感情のコントロールの方法を身につけ、帰国。
多くの人の仕事・家庭・人間関係をマインドフルネス・トレーニングでイキイキと変えていく方法を伝えていく株式会社サンカラを設立し代表取締役に就任する。
現在ではCBTストレスカウンセラー(認知行動療法)資格を取得し、大手上場企業から中小企業などの研修実績を重ね、社員のストレス軽減やパフォーマンスを高め、対人関係の改善や組織の生産性向上に貢献しています。
提唱するマインドフルネス
マインドフルネスとは「注意深く気づいていること」、そして「心が穏やかでありながら、集中力が継続している状態」をいいます。
企業研修で取り入れるマインドフルネスでは①ストレスの軽減が図れる②集中力が増し、仕事のパフォーマンスが上がる③心が穏やかになり、人間関係が良好になるなどの効果が期待されると説いています。
呼吸法と瞑想法
目を閉じたまま、リラックスをします。手は両膝の上におきます。
呼吸は、自然呼吸(呼吸を長くしたり、無理に吐き切ろうとしたりせず)を心がけます。
心と身体を落ち着けて、呼吸に意識を集中。
呼吸から意識がそれて、様々な雑念にとらわれたときは、その雑念を追いやったりせず、悪い事と判断せずに、その物事をただ流していくままにします。
そして、また呼吸に意識を戻していきます。
再び雑念がやってきた時は、その雑念対して「今、自分は不安を抱えている」とか、「自分はイライラしている」といった事を、心の中で言葉で繰り返して気づくようにします。
これはラベリングといいます。
そしてその気づきを、河の流れに見せて流すままにします。
そして再び、呼吸に意識を戻します。
呼吸は、鼻から7秒位かけてゆっくりと吸い込み、鼻から10秒位かけてゆっくりと吐き切ります。
マインドフルネス瞑想法は、3~5分ほど取り組み、慣れてくれば10分~20分程に長さを伸ばしていきます。
眠くなってしまう場合は、身体が疲れているので「瞑想」になりません。
その場合は、身体を休めることに専念します。
また、ヨガストレッチを行ってからマインドフルネス瞑想に入るとより効果的だとされています。
人見ルミさんの書籍
多忙なビジネスの現場で起き得る様々な人間関係や悩みをどう解決するか、どう仕事に取り組むか、 集中する方法、無駄を排除する方法、リーダーシップに必要なことは何か、などに焦点をあてた すぐに使えるマインドフルネスの超最先端を行く具体的な手法を紹介。
グーグル、ハーバード大学他の研究で科学的に実証された最強の考え方を 仕事に活かすために知っておくべき思考法など本書ではその効果が科学的に実証されてきたマインドフルネスのあり方を、仕事に活かすべく思考法「マインドフルネス思考」としてまとめています。
*レビュー紹介*
この1年でマインドフルネスに関する本は7、8冊読みました。いずれも、イライラしたときなどの感情を整えるための瞑想法を紹介しているものが多かった中で、この本がもっとも実践的で実用的でした。
というのも、著者が企業の役員であったため、かつては上司のもとで苦しんだ体験や厳しい仕事を乗り越えたご経験をされているためパワハラなどを受けご苦労された話もあり、どう仕事に集中したらいいのか?
どう人間関係を紡いでいったらいいのか?困ったときやこじれてしまったときの対処方法が「マインドフルネス的な思考法」として、明確に書かれているからです。
自分自身「あ、それ、あるある!」という当てはまる具体事例が満載で、職場で「こう対処したらいいのだな」「これならできそう!」ということが分かりやすく紹介されていました。
もっとも参考になったのは、「相手から思わぬ攻撃を受けたこと」・・をゴールを決め、しっかり相手に伝える対処法。
そして、人間関係において「上手に断る」こと。
非マインドフルネス思考とマインドフルネス思考の区別を、具体的に枠に入れて明示してくれたことです。
マインドフルネスを実践しても、なかなか職場で使いこなせなかったのですが、本書のように具体的にどう解決したらいいかを書いてくれる本に初めて出会ったので、助かりました。
企業で病める友人たちにも(笑)奨めていきたいです!
朝目覚めた時から、通勤中、オフィスで出来るストレッチの方法を、付録のDVDにて丁寧に説明。
手にしたその日から自宅でじっくりと、ストレッチや瞑想の学習が出来、自分のパフォーマンスを最大に上げるための方法が満載。
本書では夜眠れない方のために、自律訓練法も紹介しています。
また活字が苦手な方も付属のDVDにて、見て、実践して、体験するマインドフルネスをより身近に感じられるかと思います。
*レビュー紹介*
『マインドフルネス』は最近よく耳にする言葉だと思います。瞑想?難しくない?そんな時間がないし、続かない・・・と思っている方に、ぜひ手に取ってほしいDVD付きの本だと思いました。
忙しく働いている人に合わせたスタイルで、オフィスでの仕事の合間や、通勤の時間、帰宅後のわずかな隙間時間にできるストレッチもたくさん紹介されていて、いくつか試してみたら、体がリフレッシュするだけでなく、心までがリセットされるような気分になりました!
DVDなので、とても分かりやすく見られるのでオススメです!
なんだか、時間があるときにしっかりと瞑想をしてみたくなってしまいました。(笑)
マインドフルネスの取り入れ方を「瞑想、呼吸、ヨガ」の3つのエッセンスをキーポイントとしてイラストで解説、とってもわかりやすい入門書です。
付属のCD(自律神経を整え、パフォーマンスを最大化する“奇跡の周波数"528Hzオリジナル音源収録DNAを修復し、自律神経のバランスを整える4曲)を聴くだけでも、穏やかでリラックスした気持ちになれるうえに、ビジネスシーンだけでなく、生きていくうえで役立つものばかりなので誰でも活用できる1冊です。
*レビュー紹介*
最近よく聞く"マインドフルネス" って何だろう? をずばり解決してくれる本です。随所にイラストが入っていて、スラスラ読めます。自律神経を調整してくれる自律訓練法&瞑想用のCDが♪たっぷり40分も付いていて、実践的に使える、超お得な本だと思います。
ヨガや呼吸法、瞑想の方法についても簡潔にわかりやすく書かれています。
特に…ラストの鐘の音(夜の瞑想)をものすごく疲れているときに聴いた時、頭の中のモヤモヤが消えて本来の自分が取り戻せたように感じました。
頭脳労働で神経が冴えて眠れないときにもバッチリそのまま眠れました。
続けてみます。
まとめ
今、注目を集めるマインドフルネス・・・そして人見ルミさんが提唱するビジネスシーンにおけるマインドフルネスの重要性をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
関連書籍やスマートフォンアプリなども多く出ており、私たちの身近に感じる機会も今後多くなりそうですね。
是非、この機会に「マインドフルネス」に触れ、その効果を体験してみてはいかがでしょうか。