マインドフルネスは世界中のエリート達に力を与え、時に誰かの人生を救います。
大げさに聞こえるかもしれませんが、これは世界中のビジネスパーソン、研究員、そしてマインドフルネスの講師たちによって証明されているのです。
たとえば、GoogleやFacebookなどの世界的企業では当たり前のように取り組まれ、実際に企業利益を生み出しています。
マインドフルネスの書籍を多数出版されている吉田昌夫氏は、実際に身体と心の不調をマインドフルネスによって克服し、現在も講師として活躍されています。
このようにマインドフルネスを行うことは、多くの人々に多大な影響を与えるのです。
では、実際にマインドフルネスを行うことによって、一体どんな効果が得られるのでしょうか?
今回はマインドフルネスのメリットについて解説していきます。
マインドフルネスとは?
一般的に普及しているのは、「仏教の瞑想やヨガ」=「マインドフルネス」という認識で、実際にそう思っている方も多いのではないでしょうか。
まさにその通りで、マインドフルネスは瞑想を行うことによって脳の疲労回復、ストレスの軽減や解消をしようというものです。
正確には「評価や判断をせずに、いまここの経験や自分の呼吸に気づき、意識を向けている状態」。
表現自体は講師や書籍によって少し変わってきますが、ようは昔や未来の事は一旦忘れて自分の呼吸や目の前のことにだけ集中しろということです。
スポーツで言う「ゾーンに入る」というのは、まさにこのことを指しています。
瞑想を行うことでその状態を目指す、または瞑想そのものことをマインドフルネスやマインドフルネス状態と称するのです。
実際に仏教の瞑想がマインドフルネスの起源で、19世紀にビクトリア王朝時代のイギリス人がスリランカから持ち帰ったとされています。
まさに瞑想=マインドフルネスなのですね。
マインドフルネスのメリットとは?
マインドフルネスには多くのメリットがありますが、私たちにとって最も関わりの深い効果は、「ストレス解消、軽減」、「集中力向上」、「感情の制御」の3つではないでしょうか。
今回はこの3つのメリットについて重点的に解説していきます。
1. マインドフルネスでストレスの解消、軽減
マインドフルネスは、自分のストレスにうまく対処できる方法でもあります。
瞑想を行っていくことによって自分のストレスの原因などに気づき、そのストレスに対し客観的な判断を下せるようになるのです。
これは自分の精神的成長による対処方法の学習だけでなく、瞑想によって脳の機能に変化があることに起因しています。
瞑想を行うことによって、脳内のストレスに反応する箇所の落ち着き、理性を司る箇所の活発化が見られ、ストレスに対して対処しやすい脳に育っていくのです。
これは年齢に関係ありません。
実際に中高年の脳、60歳後半の人間の脳に変化が見られたという研究結果が発表されているのです。
また、マインドフルネスは「脳の休息法」として紹介されることもあり、脳の休息によってストレスが解消するという研究結果も出ています。
たとえば、人間の脳は過去や未来に対し、必要以上に不安を感じる特性があります。
そしてその不安が頭の中をぐるぐる回る「反芻思考」、雑念が浮かびまくる「モンキーマインド」、人が安静にしているときに脳が活発に働く「デフォルト・ネットワーク」などによって、自己意識に関係なく脳は疲弊してしまうのです。
そこで瞑想を行って雑念を払うことで脳が休まり、それによるストレスも解消されていくのです。
2. マインドフルネスで集中力向上
マインドフルネスは言ってしまえば、いまここに意識を向ける「技術」ですので、目の前の仕事や行動に集中するために使うことができます。
他の余計な仕事や出来事に対し、意識がそれることがなくなるのですね。
現在はマルチタスクでの仕事が主流になり、他のことを考えながら仕事しないと思われがちです。
しかし、実際は目の前のタスクに集中したほうが、結果的にすべてが早く終わり生産性が上がることがわかっています。
また、先述のようにマインドフルネスは脳の休息法ですので、脳を休ませることによりそのあとの仕事により集中できるようになります。
だからこそ、世界中の大企業で導入されているのですね。
3. マインドフルネスで感情のコントロール
瞑想を行うことによって、自分の感情をコントロールできるようになったり、そもそも怒りなどネガティブな感情が湧きにくくなったりという研究結果があります。
感情はストレスと同じく、客観的に見れば自分で原因や怒っている事実に気づくことができるのです。
そして気づくことができれば、その感情にストレスと同じように冷静に分析し、対処ができるようになるでしょう。
脳の構造もストレスの時と同じく、瞑想を行い後帯状皮質の活動が低下することがプラスに働くことも分かっています。
また、マインドフルネス瞑想の手法には、Googleのマインドフルネスプログラムの中に「アンガーマネジメント」があったり、「やさしさのメッタ」、「RAIN」など手法があったりなど、自分の感情を制御するためのものがたくさんあるのです。
4. その他のいろいろなメリット
マインドフルネスは精神医学の分野でも研究が進んでおり、うつ病など心の病の療法として注目されています。
今も実際に病院やカウンセリングで取り入れられており、うつ病治療に特化した「マインドフルネス認知療法」というものもあります。
意識を目の前に集中させる技術でもあることから、ADHDにも効果があるのではと言われていますね。
また、自分の感情や欲望に気づきコントロールできることから、ダイエットや禁煙の手法にも取り入れられる傾向がみられます。
ダイエットに関しては実際に多くの書籍が出版され、ジャドソン・ブリューアー氏は禁煙効果が2倍になるという報告も挙げています。
他にも入眠障害、不眠症にも効果が見込まれ、マインドフルネスは多くのトラブルに大きな効果を発揮してくれるのです。
マインドフルネスのやり方
ここでは基本のマインドフルネス瞑想の方法を解説します。
簡単かつ手軽に行えるので、まずは1分でも良いので始めてみて下さい。
1. 椅子にリラックスして座る。背骨は伸ばし、お腹はゆったりと。手はももの上にのせる。手のひらは上向きでも下向きでも良い。両足はしっかりと地面につける。目は閉じるか半目で1メートル先を見る
2. 両足が地面についている、お尻が椅子に接触しているなどの接触の感覚にしっかり意識を向ける
3. 呼吸に注意を向ける。吸った息がのどを通る感覚、お腹の動き、お腹から息がでる感覚などをイメージ。頭で「スー、ハー」と考えたり、息の温度や長さに注意を向けたりするのもあり
4. 雑念が湧いてくると思うので、「雑念が湧いたな」と受け入れ、もう一度呼吸に意識を向ける。この時、自分を責めたりしない。また、呼吸に戻るタイミングは自分のやりやすいタイミングで良い
5. 終わる時は徐々に目を開けていく
以上をできるだけ毎日行っていきましょう。
マインドフルネスは「脳の筋トレ」と呼ばれることもあり、毎日続けることでより高い効果を発揮します。
慣れてきたら10分、20分と時間を延ばしていきましょう。
マインドフルネスは人生においてメリットがいっぱい!
マインドフルネスは、個人、複数人に関わらず人間に大きな効能をもたらしてくれます。
企業に多大な利益、ストレスや精神病で苦しむ人たちの救済、良い人間関係の構築などの効果を臨床実験、瞑想をした人たちの経験が証明しているのです。
しかも方法は簡単で、誰でも少しの隙間時間さえ作ればいつでも始めることができます。
この記事でマインドフルネスに興味を持ったのであれば、是非始めてみてはいかがでしょうか。