健康寿命とささやかれる中、近ごろ健康意識の高い人が多くなってきました。
実際、老化現象の改善やダイエット目的といって、老若男女「体幹筋トレ」や「インナーマッスルの筋トレ」を行う人が増えているようです。と同時に効果的な筋トレとして「インナーマッスルに意識して~」なんていう言葉も聞こえてきますよね。
「○○の筋肉に意識して~」という言葉、マインドフルネスを行っている人にはちょっと気になる言葉ではないでしょうか?
「筋トレやストレッチ」と「マインドフルネス」の両方に興味があり、しかも今の私にとって両方とも必要なものと考えていましたが、今までまったく別物としてとらえていました。
しかし、マインドフルネスの柱となるものは「今ここを意識すること」、効果的な筋トレも「○○の筋肉に意識する」、この共通点に何かしら相乗効果が期待できそうですね!
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、簡単に言えばネガティブ思考からの解放を可能にしてくれる心の訓練法です。
社会は必ずしも正しい価値観を持ち、正しい評価をするものとは限りませんよね。
自分の考えや頑張りを認めてもらえなかったり、自分が思っているほど事が上手く運ばなかったりするのはよくあること。
中には「自分は能力が低い」とか「皆から嫌われているのでは」など自分で自分の評価をさげている人もいるのでは?
社会の価値観や人間関係の中で生活している私たちは、ネガティブ思考に陥りやすい環境にいるといっても過言ではないでしょう。
この環境にいながらネガティブ思考から離れ、心穏やかな心境へ導いてくれるのがマインドフルネスなのです。
マインドフルネスと筋トレの関係
マインドフルネスは「今ここ」に意識を集中させて、あるものを「ありのまま」に観察することで、ストレスを軽減しようとするものです。
筋トレは筋肉を鍛えることによって、筋力低下防止や基礎代謝の向上を狙うものですよね。
両者はまったく別の効果を狙ったストレッチ法なのですが、ポイントとなるのは「あること(もの)に集中する」という行為。
つまり「筋肉を意識し続ける」ことに重きを置いて筋トレを行えば、マインドフルネスと筋トレ両方の効果を得ることができるというわけですね。
しかも、マインドフルネスを行うと効果的な自律神経の改善や筋力トレによる筋力アップは、共に免疫力の向上や血流の改善など健康効果が高いことも注目するところでしょう。
マインドフルネスのやり方
マインドフルネスの方法は、意識を「あるもの」に集中させ、「あるものの」変化や感触を観察します。
そのとき、「これでどれだけの効果があるのだろうか」とか「今日の夕食は何にしようか」など、雑念がふっと頭をよぎるかもしれませんか、そのことに気が付いたら意識してまた「あるもの」に集中してくださいね。
この「あるもの」とは「これ」というふうに限ったものではありません。
瞑想に代表される呼吸だけでなく視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚といった五感を活用したもの・筋トレやストレッチのように集中する場所が明確になっているものの方がやりやすいでしょう。
たとえば、デスクで作業しながらまた掃除中でも行える筋トレの一つドローイングを、マインドフルネスの観点からもみてみましょう。
・背筋を正し、鼻から息を吸いながらお腹を膨らませます。
・お腹が膨らんだら息を止め、お尻に力を入れます。このときお尻の筋肉が縮まっていくようすを想像し感じてください。
・今度は息を吐きながらお腹をぎりぎりまでへこませますが、そのときは腹筋の縮こまっていくようすを想像し、腹筋に意識を集中させます。
この動作の繰り返しですが、意識は常に筋肉の動きに集中してください。
まとめ
マインドフルネスは何かに集中し、雑念を排除することが目的の一つでもありますので、その「何か」は習慣としている行動の中から見つけると、マインドフルネスを毎日の日課として取り入れやすいでしょう。
お風呂上りに筋トレやストレッチが日課の方は、筋肉の動きに集中を。
肩こりや足のむくみが激しいとき、ふくらはぎや肩こりのつぼ押しを普段からされる方は、指やつぼの触覚に集中してみてください。