能力を開花させたり、ストレスを軽減させたり、と色々な効果が注目されているマインドフルネスですが、アメリカのスタンフォード大学では、この授業も行われているそうです。
そもそも、スタンフォード大学というのは、アメリカの私立大学ですが、世界でもトップ3に入るような大学で、全米では最難関といわれる大学です。
そして、卒業生には世界各国の大統領や、大学教授、大手企業の創始者など、そうそうたる方々の出身校です。
この大学で何故、どのような授業が行われて、話題になっているのでしょう?
スタンフォード大学が行っているマインドフルネスとは?
スタンフォード大学では、臨床心理学の博士であり、日本で生まれたスティーヴン・マーフィー重松教授が、マインドフルネスの授業を行っているそうです。
教授は、若者たちを苦しみから解放するために、マインドフルネスの講義をはじめたそうです。
そして、マーフィー重松教授は、最初の授業には和服で行き、日本語で話しかけるのだそうです。
超エリートの学生たちですが、予想外の事が起こると、戸惑います。
そしてエリートならではの、自分を抑えて優秀さをアピールし、これまでのやり方でうまくやらなければ、という思いを手放すように導くのだそうです。
例えば、お茶をこぼれるまで淹れ続けてみせて、満杯に入っているものを空けないと、新しいものは入らないと、見せるのです。
自分の弱さや謙虚さを進んで受け入れる事ができるようになると、心を空に、オープンにして新しい学びを受け取る事ができるからだそうです。
特に、欧米人は子供の頃から自分の意見を持つ事を鍛えられてきたので、それをまず空に、潜入観念を捨てることからはじめるのだそうです。
こうして、受け入れる事のできる学ぶ姿勢を整えて、マインドフルネスの、いまそのままを受け入れる、そして、まわりのすべてを師として学ぶ授業をするそうです。
マインドフルネスの効果
マインドフルネスは、「いま、この瞬間」に気付き、目覚めている状態です。
人は過去や未来に生きている訳ではなく、「いま」の一瞬に生きている、という事に気付き、そのままを受け入れるという事です。
これは、すでに今ある幸福に気づく、という事にもつながります。
この事からストレス軽減や他を受け入れること、能力を開花させること、集中力の向上、免疫機能の向上などの効果が期待できるのです。
マインドフルネスを実践する事で、注意力や衝動の抑制や、感情の抑制などの効果もあります。
そして人間は、もともと持っている共感する心、思いやり、親切な心などで繋がっているのだという事が実感できるようになる効果も期待できるのです。
スタンフォード大学のマインドフルネスに関する書籍
・「スタンフォード大学マインドフルネス教室」スティーヴン・マーフィ重松著
スタンフォード大学で実際に授業を行っている著者による、マインドフルネス教室の本です。
エリートの卵たちの魂をゆさぶる感動の授業の様子で、各章には実際のエクササイズも載っています。
毎日が息苦しく、生きる意味に迷う人にも、道筋を与えてくれる哲学書だというレビューもありました。
・「心がヘトヘトなあなたのためのオックスフォード式マインドフルネス」ルビー・ワックス著
うつになってしまったコメディエンヌが、自らオックスフォード大学の門をたたき、マインドフルネスなどを習い、脱出した体験を元に書かれた本です。
自らの体験、探求を通して描かれているところがこの本の出色です。
まとめ
超エリートであるオックスフォード大学の学生に、マインドフルネスをどのようにレクチャーしているのか。
その事から未来のリーダーたちが、より良いリーダーへと育って行く効果が期待できるのなら素晴らしいことだと思われます。
書籍も色々出ていますので、気になるものを試して、ぜひ、自分の生活にも取り入れてみてください。