集中力アップ・ストレス軽減・リラックス・安眠・パフォーマンスの向上・・・マインドフルネスの恩恵はとても多く、自分自身もその効果にとても助けられた、この経験を誰かの役に立てることはできないだろうか?
はたまた、マインドフルネスをもっと使いこなせるようになりたい、人に教えることがさらなる上達につながる気がする。
・・・など、マインドフルネスをやる理由も、マインドフルネスを極める理由も、マインドフルネスを誰かに教える理由も人によって様々です。
今回はそんなマインドフルネスの資格やインストラクターになるにはどうすればいいのか?といった部分をご紹介いたします。
マインドフルネスの資格について
恩恵の多いマインドフルネスですが、意外にも日本ではまだまだ開発途中です。
そんなマインドフルネスを深く理解するために有益なマインドフルネスの資格をご紹介いたします。
マインドフルネス瞑想療法士
日本で開発されたマインドフルネス精神療法の専門家を育成し、うつ病の回復、自殺の防止に貢献するために設立された一般社団法人日本マインドフルネス精神療法協会が、この療法士の認定を行っています。
アメリカのマインドフルネス精神療法と似ていますが、日本人にわかりやすいように工夫されています。
マインドフルネスメディケーション指導者
アメリカを中心に活躍するミュージシャンであり、世界的に展開されるシャンバラ・ブッティスト・リンケージのシニアティーチャー、そして40年以上の指導歴を持つデイビッド・ニックターンによって開発された資格です。
アメリカで行われている方法を中心に日本人が習得しやすいように組みなおされています。
マインドフルネスストレス低減法
アメリカで正式に行われている手法です。
アメリカではマインドフルネス低減法の指導に資格を要しており、「資格講師」と「認定講師」の2段階があります。
この資格があればもちろんアメリカでもマインドフルネスの指導は可能ですし、マインドフルネスの開発が進んでいるアメリカの資格というだけあって、生徒さんに安心感と信頼を与えることができるでしょう。
マインドフルネスの認定講師やインストラクターになる方法
まず、現時点ではマインドフルネスは資格がなくても指導することができます。
ヨガのインストラクターや医療従事者が資格を所持せず「マインドフルネスヨガ」や「マインドフルネス瞑想」などの名称でレッスンをしていることもあります。
しかしやはり人を指導する立場であれば、ある程度きちんとした知識や経験は必要なものです。
そこで先ほどの3つの資格の取得方法を簡単にご紹介いたします。
マインドフルネス瞑想療法士の資格
1日3.5単位の講座を10回受講する。
内容はマインドフルネスの定義、マインドフルネスと瞑想(宗教上)の考え方の違い、マインドフルネスと脳科学の関係や、うつ病・不安障害患者のマインドフルネスによる支援方法など、その他さまざまなことを体系的に学びます。
加えて、自宅での呼吸法、日常生活での自己洞察の実践を毎月10日以上行うことで資格が取得可能です。
マインドフルネスメディケーション指導者の資格
こちらは60時間の理論学習プログラムと40時間の実践プログラムで成り立っています。
理論学習プログラムはレベルが分かれていて、レベルが上であるほど内容は専門的になります。
レベル1入門講座・レベル2集中講座・レベル3グループセッション指導法講座・レベル4個人レッスン指導法講座を各15時間づつ学びます。
実践プログラムはマインドフルネス・メディケーション基礎(1回1時間半)・基礎練習(1回2時間)・集中練習(1回3時間)・グループセッション(1回2時間・レベル3以上)の実践があります。
これらを修了すると筆記と実技テストを受け、合格すると修了証が受け取れます。
マインドフルネスストレス低減法の資格
マインドフルネスが盛んなアメリカの資格なので道のりは少し長いです。
「資格講師」と「認定講師」の2つがあります。
資格講師
MBSR(8週間)またはNLC(5日間)の受講
↓
マインドフルネス・サイレント・リトリートへの参加(5~7日間)
↓
MBSR講師養成トレーニングの受講(6日間)
↓
MBSRを教える実習(8週間で1セットを2回・この間にメンターとメンターシップセッションを22回)
↓
資格講師申請レターを提出
↓
メンターから推薦レターを受理
認定講師
認定講師は資格講師の行程が大幅にボリュームアップします。
MBSR(8週間)またはNLC(5日間)の受講
↓
マインドフルネス・サイレント・リトリートへの参加(5~7日間)
↓
MBSR講師養成トレーニングの受講(6日間)←ここまで資格講師認定と同じ
↓
MBSRを教える実習(8週間で1セットを5回・この間最低メンターシップセッション10回)
↓
5-7日間のサイレント・リトリート参加
↓
5日間のAdvanced Teacher Training受講
↓
瞑想、ボディスキャン、マインドフルムーブメントなどの、音声かビデオ録画提出
↓
認定講師申請レターを提出
まとめ
マインドフルネスを誰かに伝えたい、誰かとやりたい、教えることで極めたいなど、人に教える理由は様々です。
マインドフルネスを通して人とつながり、誰かの手助けをすることは自分自身の成長にもとても有益な経験になるでしょう。
少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。