脳疲労の回復、ストレス軽減、うつ病の解消など、その多くの効果で話題を集めている「マインドフルネス」。
実は、そのマインドフルネスにダイエット効果があることをご存知でしょうか?
一見関係ないように思われますが、マインドフルネスを意識することで実際にダイエット効果があったという声が実際にたくさんあるのです。
今回はマインドフルネスがダイエットに及ぼす素晴らしい効果について解説していきます。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、「今、この瞬間に意識を向け、起こっていること、考えている事に『気づき』、それをありのままに受け入れる」という精神状態、または過程を指します。
「気づきのトレーニング」、「脳の筋トレ」とも言い換えられることもあり、脳科学に基づいたトレーニング方法の一種です。
マインドフルネスに至る過程で用いられるのが仏教でいう「瞑想」であり、「マインドフルネス瞑想」とも言われることも多いですが、同じものと考えて差し支えありません。
瞑想の他にも「ヨガ」が有名ですね。
マインドフルネスの効果って?
その主な効能は脳疲労の回復によるさまざまな良影響です。
ストレスの軽減によるうつ病などの心の病改善、脳機能向上による学習能力、共感性の向上などが科学的に分析、証明されています。
世界的大企業Googleが初めて企業研修として正式にマインドフルネスと取り入れたことから、インテル、appleなどの大企業も取り入れるようになりました。
マインドフルネスは今や世界中のスタンダードなトレーニング法、心理療法となりつつあるのです。
マインドフルネスにダイエット効果はあるのか?
マインドフルネスにはダイエット効果があります。
それは「痩せた気がする」などの曖昧なものではなく、実際に研究成果として数字として出ている事実や、マインドフルネスダイエット本が数多く出版されていることからも明らかです。
また、「食べる瞑想」と呼ばれる「マインドネス・イーティング」というものも存在し、食事とマインドフルネスには深い関係があるのです。
では、実際にマインドフルネスとダイエットにはどのような因果関係があるのでしょうか?
キーワードは上記で解説した「ストレス解消」効果、瞑想体勢による「姿勢」、そしてマインドフルネスの本質である「気づき」にあります。
1.ストレス軽減が過剰な食欲を防止する
人間はストレス解消のためにその食欲を膨大させ、暴飲暴食に走ることがあります。
また、ストレスにより食事内容にまで気を配る余裕が無くなり、安易なファストフードに手が出たり、バランスの悪い食事になってしまったりと肥満になってしまう食生活に結びついてしまいます。
そして、時にそれが摂食障害の原因となってしまい、大きな問題として私たちの生活に立ちはだかることだってあるのです。
しかし、マインドフルネス自体には、大きなストレスの軽減効果があります。
普段のストレスの減少、そして食べ過ぎて自分自身が嫌になってしまうのを防いでくれるのです。
そして、ストレスが軽減したことにより、自身の食欲を抑えることができ、激太りや過剰なスタイル崩れを無くすことができます。
2.マインドフルネスで正しい食事環境、姿勢、適度な咀嚼を身につく
食事にマインドフルネスの概念を取り入れるということは、食事も瞑想のように自然体で行うということ。
「食べる瞑想」である「マインドフルネス・イーティング」では、食事中の姿勢も足を組んだり浮かせたりすることなく、背筋を伸ばし両足をついた正しいものにします。
その際はソファなどではなく、食卓などより食事に集中できる場所であることが大切であり、テレビなどはつけず食事にのみを行うようにします。
そうすることにより食べ物により意識が向くようになり、「自分が今、料理を食べている」という感覚がより明確になるのです。
人間はテレビを見ながらだと食べる量が14%増え、人と話していると18%増えるという研究結果も報告されています。
マインドフルネスを取り入れた食事は、それら過度な食事を防ぎ、適切な量での食事をすることに寄与しているのです。
また、「マインドフルネス・イーティング」では、味、匂い、触感などをじっくり味わうので、自然と食べ物を噛む回数が多くなります。
咀嚼数の増加は消化を助けたり、満腹中枢を刺激したり、食事中のカロリー消費を大きくしたりするので、自然とダイエット効果が高まっていくのです。
他にも、正しい姿勢は血行を良くするので、全身の代謝能力の向上にも繋がります。
3.「食欲」や「理想体型」に「気づく」ことで多くの効果がある
マインドフルネスの本質は「気づく」こと。
つまり、自分の食欲に「気づく」ことで食欲のコントロールができるようになります。
たとえば、食事中にマインドフルネスの状態を意識しておけば「満腹になった自分」、「必要以上に食べようとしている自分」に気づくことができるようになります。
そうすることにより、自分の理性によって食欲をコントロールすることが可能です。
また、ダイエット中も普段からマインドフルネスを行うことによって、「理想の体型の自分」に気づき、具体的なイメージが湧くようになります。
それによりモチベーションの向上、具体的なダイエット方法への気づきに繋がっていくのです。
マインドネス・イーティングのコツ
上記でも解説した「マインドフルネス・イーティング」とは、食事にのみ意識を向けることでマインドフルネスの効果を得ようとする方法です。
食事に意識を向けることで、先述した姿勢の改善、咀嚼数の向上、余計な食欲の防止、コントロール、そしてストレス軽減に大きな効果を見込むことができるようになります。
方法は難しくありません。
コツはちゃんとした姿勢、環境でしっかりと食事を五感で味わい、料理の感情を向けること。
味覚や嗅覚だけでなく、視覚で料理の見た目、使われている材料にも目を向ける、触覚でナイフやフォークから伝わる食材の感触、噛んだ時の触感を味わう、聴覚で噛んだ時、のどを通る時の音にしっかりと意識を向けます。
また、テレビを消したり、しっかり食卓に座ったりと、食べることに集中できる環境を整えることも重要です。
そうすることで「食べる瞑想」である「マインドフルネス・イーティング」の効果を最大限に発揮することが可能になるでしょう。
マインドフルネスで確実なダイエット効果を得よう!
マインドフルネスには、ダイエットに対しても多大な効果が含まれています。
脳科学による科学的アプローチ、自分の理性をコントロールし食欲を抑える精神的アプローチの両方の面からその効果は実証されており、明日からでも取り組める手軽さも魅力的です。
より詳しく知りたければ、マインドフルネスダイエットに関する書籍がAmazonなどで購入できるので、そちらに目を通すこともおすすめですよ。
マインドフルネスでより良い食生活・習慣を身につけて、毎日健康的に過ごしてみてはいかがでしょうか。