今回はマインドフルネスと無気力の関係について考えて見ましょう。
無気力と一言で言っても、無気力にはいろいろな形があるようですね。
・何をやっても私はだめだという思いが重なり無気力になっていくパターン
・勉強や仕事など嫌なことから逃げるためにあえて無気力になるパターン
・受験など目標が達成された後、次の目標がわからなくなり無気力になるパターン
定年退職した男性が無気力状態になるといった話もよく聞きますね。
・一生懸命がんばったのに良い結果が得られず、次に向かう気力がわかないパターン
では、無気力を起こしやすい人とは、どのような人だと思いますか?
・完璧主義者で失敗や思うような結果がでないことで落ち込みやすい人。
・他人の目を気にしすぎたり、親の期待に答えようとする人。
親の過干渉で育てられた人に多いパターンですよね。
・自分で判断し決定していく力の弱い人
・食生活の乱れや睡眠不足など、身体の不調を抱えている人
このように整理して見ていくと、無気力を起こしやすい人の特徴として「自分の本当の姿が見えていない」「自分らしさに気が付いていない」姿が浮き上がってきますね?
無気力感を抱えながら生活し、無気力感から早く脱出したいなと考えている人、まず「自分の本当の姿を知る」ことから始めてみませんか!?
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは簡単に言うと、仏教の瞑想をヒントに開発されたストレス解消法です。
やり方は「今感じている」そのことに意識を集中させて、頭に浮かぶ感情や思考、体感など観察しあるがままに受け入れていくというもの。
よく似たものにうつ病やパニック症候群に効果的な認知行動療法というものがありますが、認知行動療法は自分の現状を把握し、病気の元となっている思考や行動のあり方を修正していくものに対し、マインドフルネスでは感情や行動、思考パターンなど、自分の現状を「気づく」ことに重きを置いています。
マインドフルネスの集中と気づきは、ストレス解消だけでなく心身にもたらす効果は計り知れないものがあるようですよ。
マインドフルネスは無気力な状態から脱出できる?
思考や感情には人それぞれに個性があり、それがネガティブ思考だと日常生活を生きにくくしているのですが、意外とそのことに気がついていない人も多いようですね。
ネガティブな感情は、問題の現状を正しく把握する前に反射神経のように現れます。
しかもネガティブな人は、自分の周りで起こっている現実を無意識に次から次へとネガティブな目でみており、それが重なると無気力になりやすいようです。
無気力から脱出するためには、まず自分の思考や感情パターンを知ること、また自分が感じている現状が正しい把握なのかを知る必要がありますね。
つまりマインドフルネス瞑想の目的が「自分を観察し気づきを得る」ことですので、無気力からの脱出にはマインドフルネス瞑想が適しているといえるでしょう。
マインドフルネスのやり方
マインドフルネスのやり方の基本形は、「今ここ」に意識を集中させて、心に自然と浮かんだ感情や考え、体の感覚などを観察していくというもの。
たとえば呼吸と共に表れるお腹のふくらみやへこみを感じて、そこに意識を集中させていたとします。
昨日の友人の言葉で自分が傷ついたことが、急に思い出されたとしましょう。
そのときは自分が傷ついた事実、友人の言葉、そのときの状況を冷静に観察します。
そこで、そのことに対して感情や考えなど何も持ち込みません。
ただ、そのときのことを第三者が見ているような感じで冷静に観察します。
瞑想が終わった後、冷静になって考えれば「友人の思いを誤解していた」「自分が勝手に傷ついていただけ」という感情が沸くかもしれません。
しかし、何も感じなくても良いのです。
マインドフルネスの訓練を続けていくと、問題に対しすぐにネガティブ感情を持ち出すのではなく、その前に現状を冷静に観察する習慣が身につくようになります。
まとめ
無気力の状態が続くとうつ病が発症する場合がありますので、早目の対応が大事ですね。
うつ病で無気力になった場合は、すべてに対してやる気が起こらなくなるようですので、そうかなと思う方は病院を受診してみてくださいね。