「今、ここにいること」に集中することで、自分の感情をコントロールする力を高めるのが「マインドフルネス」です。
マインドフルネスを日常に取り入れることで、乱されがちな心をまずはニュートラルに持っていくことで、判断力も集中力もアップ。
あなたが今やるべきことにフォーカスできるので仕事もプラベートも理想の状態へと導いてくれます。
今回は瞑想や呼吸法を使いつつ「食べること」にも応用する、マインドフルネスイーティングについてご紹介していきます。
マインドフルネスイーティングとは?
マインドフルネスイーティングとは、食べることに集中することを意味します。
食事の時にテレビや雑誌、スマホやタブレットなどをそばに置いて「ながら食べ」をしていることはありませんか?
実のところこれは体にとってとても負担がかかります。
噛む回数が減ることによって、胃や腸に負担がかかるだけでなく、満腹感を感じにくいので食べすぎる原因となります。
マインドフルネスイーティングは「食べる瞑想」
食べる量や、食べるスピードをご自分でコントロールし、食材や食感もしっかりと確認します。
五感をすべて使って食べるという幸せをかみしめ、「味わう」ことに幸福感で満たされる。
ただ食べるだけの食事から意味のある行為へと移すことで、充実感のある時間となります。
マインドフルネスイーティングのやり方
やり方としては五感をすべて使うことを意識します。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚でできることをより深くしていきます。
視覚:食卓に並べられた料理、一つ一つ食材の状態をじっくりと観察。形、色、ツヤなどを見ます。
聴覚:箸の上げや、お皿を持ったときの音。食べ物を噛んだり飲み込んだときの音に集中します。
触覚:フルーツなどを手にしたときの感覚などに集中。歯に触れる感覚も同様に味わいます。
嗅覚:それぞれの料理や食材からの香りをゆっくりと吸い込み楽しみます。
味覚:食材が口に入って噛み砕かれ、喉を通っていくまでの味と、味の変化を意識します。
食べ方の順序
ここからは食べ方の順序についてお伝えします。
1
あなたの明日の体を作っていくれる食べ物に感謝をします。
2
食べ物を口に入れる前に指や箸で触れて重さを確認します。
食べ物の形・色・つやなどを見て、香りを楽しみます。
3
食べ物を目の前にしたときに、自分がどう感じるかを観察します。
どのような味を想像するか、どのような気持ちになるかに集中。
4
食べ物を口に入れて、噛まずに口の中でどのような感覚かを楽しみます。
食べる前と、口に入れた後とどのような変化があったかを比較。
5
口の中で食べ物の感触を確認したら、食べ物をいつものように噛んで食べます。
噛んだときにどのように食べ物が変化するのかも味わい、ノドを通る感触にもフォーカス。
2から5までを10分ほどかけてゆっくり行います。
一口入れたら箸を置いて、目を閉じて30回以上噛んでから飲むことが理想的です。
最初から難しいかもしれませんが、まずは食べることだけに集中する環境だけでも整えてみましょう。
スマホやテレビなどを見ずに、ゆっくりと噛むところからスタート。
平日は食事に時間が取れないとしても、週末ははマインドフルネスイーティングを取り入れて、徐々に増やしていくのもおすすめです。
マインドフルネスイーティングの効果
食べ物に対して感謝しながら、ていねいに食べることができるようになります。
食べることで自分の身体がつくられ、生かされているという気持ちを持つことも。
またゆっくりと噛んで食べることにより、早めに満腹感を感じることにり「食べ過ぎ」を防げてダイエット効果の期待も。
胃や腸の負担も少なくなり、お通じもよくなるので便秘解消になり、肌や髪の毛の調子もよくなります。
リラックスすることに集中できるので、睡眠の質も上がり翌日に疲れを持ち越さない体となるでしょう。
まとめ
今回はマインドフルネスイーティングについてご紹介しました。
マインドフルネスの瞑想や呼吸法も大切ですが、1日3食という大切な食事の時間を充実させるためにも取り入れてほしい習慣です。
心と体の本当の美と健康を手に入れるためにも、マインドフルネスイーティングを試してみてはいかがでしょうか?