「マインドフルネス」って、最近テレビや雑誌などに登場するなど、今や日本だけでなく世界中で注目を浴びていること、ご存知ですか?
実は、「集中できる」「ストレス社会の現代において心が軽くなる」などマインドフルネスがもたらす効果は多く、グーグルやフェイスブックといったアメリカの企業やスポーツ界のジョコビッチ選手(テニス)、経済界や教育機関など多くの人が取り入れています。
今ではマインドフルネスを科学的に研究された「モチベーションを高める方法」として活用している人も少なくないようですよ。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは簡単に言えば仏教の中の瞑想という概念を取り入れた「この瞬間このことだけに意識を集中させ、何も評価せず、雑念にとらわれない心のあり方」をいいます。
人は誕生して死を迎えるまで喜びや楽しみだけでなく、さまざまな苦難や試練が待ち受けていますが、このことは人が誕生して現代に至るまで変わらない真実で、この苦しみや悲しみの中から仏教が現われました。
現代社会の複雑な人間関係や生活苦は、うつ病や不安症といった多くの精神疾患患者を発症させていますが、この仏教から現われた瞑想という心の状態は、精神疾患の治療にマッチしたということでしょうか?
マインドフルネスが医学界に介入して治療に良い効果をもたらしたことから、マインドフルネスによる治療法は様々な研究所で開発されています。
今では治療だけでなく、より良い社会生活や日常生活を送る手段として、多くの人から注目を浴びるようになりました。
マインドフルネスで耳鳴りが起こる?
マインドフルネス瞑想の上級者になると、通常では起こりえない現象が現われることもあるようです。
マインドフルネスを実行するとき何かに集中するわけですが、その何かと○○が過去の中で強い結びつきがあったとき、その何かに集中している最中にそこに無いはずの○○が実感として現われるというのです。
たとえば、仏壇のカネの音と般若心経のお経を小さいときから聞く環境にいた人が、大人になりカネの音に集中してマインドフルネス瞑想を始めると、カネの音の揺らぎの中から本当に般若心経が聞こえてくるといった具合に。
これは、何かに集中して神経が研ぎ澄まされたときに現われる、脳の仕業といえるでしょう。
マインドフルネスの効果
ストレスホルモンは免疫機能の低下や血糖、血圧の上昇、海馬の萎縮による記憶力や判断力の低下などを招きますが、マインドフルネスを行うとストレスホルモンの減少が認められ、そのためストレスから発症した様々な症状が改善されるといわれています。
主な効果を紹介しましょう!
・前頭葉を活性させるため計画的な落ち着いた行動が取れるようになります。
・リラックス効果が高いため、感情を落ち着かせることができます。
・トラウマや先行きの不安など心理的症状にとても良い効果をもたらします。
・睡眠の質が向上します。
・集中力をつける良い方法です。
・うつ病など精神疾患病の予防になります。
・免疫機能の向上や低下防止に効果的です。
基本的マインドフルネス瞑想のやり方!
1 背筋を伸ばして座ります
2 まず、深呼吸を2回ほど行います
3 目を閉じた状態で、ゆっくりと鼻で呼吸を始めます
4 呼吸に集中しながら、へこんだり膨らんだりするお腹を感じます
5 途中雑念がわいても無理して振り払わず、自然と再び呼吸の方に意識を傾けます
6 20分ほど経過したら、ゆっくりと目を開けます
まとめ
マインドフルネスとは呼吸や音など何か一つのことに集中して、その中に雑念を入れないやり方です。
歩きながらではひたすら足を運ぶことだけに集中することでもOK。
秋の夜長に鈴虫など縁側で聞く環境があれば、鈴虫の音に集中するのもいいですね。
まずは10分から始めてみませんか?
30分ほどできるようになれば理想的でしょう。